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出版社内容情報
フェミニズム、クィア理論、批判的人種理論――〈社会正義〉の御旗の下、急激な変異と暴走が続くポストモダニズム。「第二のソーカル事件」でその杜撰な実態を暴き、全米に論争を巻き起こした著者コンビが、現代社会を破壊し続ける〈理論〉の正体を解明する!
内容説明
「男性の肛門を性具で貫くことでトランスフォビアを治す」、フェミニズムの用語で書き換えたヒトラー『わが闘争』等、著者らが学術誌に投稿したデタラメ論文20本中7本が査読を通過した―。現代世界を席捲する「社会正義」その根拠を問う。
目次
第1章 ポストモダニズム―知と権力の革命
第2章 応用ポストモダニズムへの転回―抑圧を現実に
第3章 ポストコロニアル理論―他者救済のために西洋を脱構築する
第4章 クィア理論―ノーマルからの自由
第5章 批判的人種理論と交差性―人種差別を終わらせるために、あらゆるところに人種差別を見い出す
第6章 フェミニズムとジェンダー・スタディーズ―高度化としての単純化
第7章 障害学とファット・スタディーズ―支援グループのアイデンティティ理論
第8章 社会正義研究と思想―社会正義的な真理
第9章 行動する社会正義―机上の空論
第10章 社会正義イデオロギーに代わるもの―アイデンティティ・ポリティクスなきリベラリズム
著者等紹介
プラックローズ,ヘレン[プラックローズ,ヘレン] [Pluckrose,Helen]
政治・文化に関する著述家。ウェブマガジン「Areo」の元編集長。ポストモダニズム、リベラリズム、フェミニズムなどをテーマにした評論を数多く手がける。2017年から2018年にかけて、ジェームズ・リンゼイ、哲学者のピーター・ボゴシアンとともに社会学系学術誌に虚偽の論文を投稿し、その一部が受理・掲載された。社会正義にまつわる研究の杜撰さ、イデオロギー性を浮き彫りにしたこの出来事は「不満スタディーズ事件」あるいは「第二のソーカル事件」と呼ばれ、ニューヨーク・タイムズ紙の一面で報じられるなど全米に論争を巻き起こしている
リンゼイ,ジェームズ[リンゼイ,ジェームズ] [Lindsay,James]
数学者、文化評論家。ウェブサイト「New Discourses」の創設者。テネシー大学で数学の博士号を取得。ウォールストリート・ジャーナル紙、ロサンゼルス・タイムズ紙、サイエンティフィック・アメリカン誌などに寄稿する
山形浩生[ヤマガタヒロオ]
翻訳家、評論家。1964年生まれ。東京大学大学院工学系研究科都市工学科およびマサチューセッツ工科大学大学院修士課程修了。大手シンクタンクに勤務するかたわら、幅広い分野で執筆、翻訳を行なう
森本正史[モリモトマサフミ]
翻訳家。1967年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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