尚、赫々たれ 立花宗茂残照

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尚、赫々たれ 立花宗茂残照

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  • サイズ 46判/ページ数 304p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152101792
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

関ケ原が戦場となったのは重なる偶発の結果だった!? 立花宗茂は将軍家光から〝天下分け目〟に関して考えを述べるよう命じられる。神君家康を軽んじる失言をすれば、将軍の勘気に触れる。だが真実を話さねばなるまい……天下無双と呼ばれた男の矜持が輝く歴史長篇

内容説明

神君家康がいかにして「関ケ原」を勝ち抜いたのか、考えを聞かせてほしい―寛永八年、三代将軍家光に伺候した立花宗茂は、剣呑な諮問を受ける。その真意はどこにあるのか、新たな大名取り潰しの意図が潜んでいるのではないか、下命に強い不安を募らせる。答え如何によっては、家光の勘気に触れる恐れもあった。だが―先代秀忠の病いが篤くなり、親政に気持ちを昂らせる家光が待つ御座の間で、宗茂はある決意をもって語り始める。やがて解き明かされる天下を分けた決戦の不可解さ、家康の深謀と西軍敗走の真相。勝敗の鍵を握った大名が召し出され、決戦前夜の深い闇がいま明らかになろうとしていた…西国無双と呼ばれた男の老境の輝きを描き出し、関ケ原の新たな解釈に挑む渾身の歴史小説。

著者等紹介

羽鳥好之[ハトリヨシユキ]
1959年生まれ。群馬県前橋市出身。早稲田大学仏文科卒。1984年文藝春秋に入社し、「オール讀物」編集長、文藝書籍部長、文藝局長など、一貫して小説畑を歩む。直木賞選考会の司会も務めた。2021年、本作の原型となる作品が日経小説大賞最終候補作となる。大幅な改稿を経て、2022年文藝春秋退社後、本書にて作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

129
関が原の戦いで毛利勢が動かなかった理由を毛利秀元の告白で知り、最後の戦国武将と呼ばれた立花宗茂は愕然としたに違いない。強い意志で組織を引っ張るリーダーも、実務を動かす中堅層を掌握せねば無力だと。毛利の中堅層が楽しての現状維持を望まなかったら、目の前にいる天下人は家光ではなく秀頼だったかもと。家光や松平信綱も同じことを感じ取り、若い将軍を軽視する親族や大名を引き締めるため加藤家改易を強行する。実力で全てを決する戦国は終わり、権力者の眉の曇りに一喜一憂する時代に自分の居場所はないと宗茂は悟るしかなかったのだ。2023/05/06

がらくたどん

71
長い戦の世が終わり覇者家康も既に「神」となる。父に尻を叩かれ頑張った二代秀忠も隠居し「戦を知らぬ」初めての将軍三代家光が世を統べる。周囲にはまだまだ元「戦国の将」が矍鑠としているのに。気負いと開き直りと爺ちゃんへの憧れを一身に背負った家光の教育係爺さん連の一人として生きる元西国無双立花宗茂の枯れそうで枯れない「立花の義」の残照を関ケ原の「あの時」の家康の真意・「戦国」を共有できる千姫への思慕・徳から法へ慈悲から処罰へと転換される治世哲学の奔流を通して描く。いかに切なくても老木は若木の肥しとなればこそでは?2023/09/03

ケイト

59
関ヶ原での毛利軍の不可解な行動、この闇がとってもミステリアスだった。もし天下分け目の関ヶ原の戦いに宗茂が間に合っていたら、歴史は変わっていたのかもしれない。家康が一番恐れていた武将は、この人だったのかもしれない。15歳の時戦場で勇壮に闘うことが誾千代に愛されることだと思っていた宗茂。年をとって思い返し笑っていたが、なんかいいなぁ〜と私は思う。根回し心配りの宗茂は晩年心穏やかに生きたのだろう。2023/06/02

たま

59
新人作家さんだが、文藝春秋で編集者をされていたとのこと。堂々の筆遣いに時代小説の楽しさを味わった。秀忠から家光への代替わりの時期、立花宗茂が家光に請われて関ヶ原を語る「関ヶ原の闇」、その折り近づきになった天寿院(千姫)と東慶寺を訪れる「鎌倉の雪」、加藤家改易騒動に心を痛める「江戸の火花」の3編。なにぶん江戸時代のこと、身分立場を慮って人々が慎重なのが焦れったくはあるが、宗茂の気配りと機微を読む力、心情と行動に筋の通った清々しさが心地よい。戦国が終わり、新しい時代に適応を迫られる人々の物語でもある。2023/01/17

pohcho

59
かつて秀吉から西国無双と称えられた名将・立花宗茂。現在は将軍家の話し相手を勤める「御伽衆」である宗茂が家光の前で語る「関ヶ原の戦い」とは・・。ある武将がずっと心に秘めてきたことを告白するがもう凄まじい緊迫感。話すことで命を喪うかもしれないという状況で発する言葉の重みにシビれた。千姫については大阪城から救出された後のことは知らず。意外な人物も登場する鎌倉への旅はまた違った風情があり。小説家としてデビュー作とのことだがなんと元「オール讀物」編集長。さすがに渋い大人の歴史小説だった。読み応え十分で面白かった。2022/12/26

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