出版社内容情報
もうこの世にいない大切な人と心が通じ合えるという「風の電話」。東日本大震災で母と娘を失ったゆいは、最愛の人に話しかけるため電話ボックスを訪れるが言葉が見つからない。そこで、妻を亡くした男性と出会い、親交を深めていくが――。希望と奇跡の感動作
内容説明
2011年3月11日。津波が母と娘を呑み込んでから、ゆいの時間は止まったままだった。海から逃れるようにして東京でラジオパーソナリティとして働いていた彼女はある日、「風の電話」の噂を聞く。岩手県大槌町の庭園に置かれたその電話ボックスはどこにもつながっていないが、亡くなった人ともう一度話したい人びとが訪れるという。ゆいは庭園を訪れるものの、なかなか二人に話しかけられない。そんななか、妻を病気で亡くし、娘と暮らす毅に出会う。実在する「風の電話」を通じ、喪失の痛みから癒えていく人びとを、イタリア人作家がやさしい筆致で描く感動の長篇小説。
著者等紹介
今井・メッシーナ,ラウラ[イマイメッシーナ,ラウラ] [Imai Messina,Laura]
イタリア・ローマ出身。2005年に来日し、国際基督教大学で修士課程を、東京外国語大学で博士課程を修了。博士(学術)。2014年に作家デビューし、これまでに小説4冊、エッセイ2冊を発表。2021年には日本の昔話や伝承を基にした子ども向け創作文学作品としてGoro Goroを出版し、ラウラ・オルヴィエート賞(イタリアの児童向け文学賞の6‐11歳の部)を受賞。作家として活動するかたわら、都内の複数の大学でイタリア語講師としても教鞭を執る
粒良麻央[ツブラマオ]
中京大学国際学部特任講師、上智大学非常勤講師。東京外国語大学大学院総合国際学研究科博士前期課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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yuki
フランソワーズ
どら猫さとっち
色素薄い系
*八朔ナッツ*