アグレッサーズ 戦闘妖精・雪風

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アグレッサーズ 戦闘妖精・雪風

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  • サイズ 46判/ページ数 384p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152101280
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

ロンバート大佐を介在させたジャムは、対人類戦に勝利し、地球侵入を果たした@@それがFAF特殊戦の分析だった。機械知性らの次の対ジャム戦略を練るために、クーリィ准将は特殊戦にアグレッサー部隊を新設。雪風は地球連合軍の戦闘機との模擬戦に参加する

内容説明

ロンバート大佐を介在させたジャムは、対人類戦に勝利し、地球への侵入を果たした―それがクーリィ准将以下FAF特殊戦の分析だった。ブッカー少佐は、特殊戦の生き残りのため、雪風ら機械知性たちの対ジャム戦略を探ることを提言する。一方、雪風とともに地球から帰還した深井零と桂城少尉は、無人のFAF基地に降り立つ。雪風による意識への介入を疑う零は、状況把握のため中枢司令コンピュータへと向かう―。やがてクーリィ准将は、“ジャムを演じる”アグレッサー部隊を特殊戦に新設、雪風とレイフの参加を決定する。対して、地球連合軍からの戦闘飛行部隊が派遣されるが、それはフェアリイ星に思いもかけない戦況をもたらすことになる。『戦闘妖精・雪風“改”』『グッドラック』『アンブロークン アロー』に続くシリーズ第4作。

著者等紹介

神林長平[カンバヤシチョウヘイ]
1953年新潟県生まれ。1979年、第5回ハヤカワ・SFコンテスト佳作入選作「狐と踊れ」で作家デビュー。第1長篇『あなたの魂に安らぎあれ』以来、独自の世界観をもとに「言葉」「機械」などのテーマを重層的に絡みあわせた作品を多数発表、SFファンの圧倒的な支持を受けている。『敵は海賊・海賊版』『グッドラック 戦闘妖精・雪風』などの長短篇で、星雲賞を数多く受賞。1995年、『言壺』で第16回日本SF大賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

榊原 香織

72
戦闘妖精・雪風シリーズ4 相変わらず哲学的で難しいが、なんだかユーモラスなシーンも増えてきた。 最初の頃とはえらい違いだ。 シュレディンガーの猫、を小説にするとこんな感じか、という驚きのシーン。 難しいけど結構好き。 まだ続くらしい2022/07/10

おたま

60
冒頭の部分が前作『アンブロークンアロー』からの続きのように感じられたので、またあの存在論的な、量子論的な思弁が続くのかと身構えるように読み始めた。今回はFAFの特殊戦がアグレッサー(仮想敵役を演じる部隊)となるという命令をクーリィ准将が発するところから本筋は始まる。この辺りから物語は思弁的なものからアクティブなものへと転換していく。特に今回、地球の日本空軍からフェアリイに派遣された、女性パイロット田村伊歩(いふ)が新たに登場するが、そこからの展開は非常に躍動に満ちたものとなり、ぐいぐいとひっぱっていく。2022/09/09

鮫島英一

42
事前に愛蔵版「戦闘妖精雪風<改>」を読んでいたこともあり、哲学的要素が強くなっているなと改めて感じた。もっとも前作「アンブロークンアロー」より大分マシで、読んでいて小難しさはない。ただ戦闘妖精雪風<改>にあった『FCS(火器管制システム)オン、レーダーが遠距離―移動目標自動捜索システムになる』といった描写が、アグレッサーズに存在しないのはやっぱり寂しい。この手の描写はメカっぽさが出て好きなのだがシリーズを重ねるごとに少なくなる。多分操縦の主導権を、人ではなく雪風が握っていている感を出しているのだろうな。2022/08/27

ぽてち

37
謎の異星体・ジャムと、各国から選ばれた精鋭を集めたフェアリィ空軍(FAF)との戦いを描くシリーズの4作目。ぼくは神林さんの小説がデビュー作から苦手で、雪風もずっと手を出さなかった。きっかけは忘れたが、2014年にやっと1作目(2002年刊行の改訂版)を読み、とても楽しめたので驚いた。そして2016年に2、3作目を読んだが、進むにつれて理解し難くなっていった。本作は13年振りの続篇だが、シリーズを逆に辿るような印象で、最初の小難しさがクライマックスに向けての序奏となっている。おもしろかった。2022/09/03

りー

33
続きが読めることにまずは感謝を。再登場の女王メイヴ(=雪風)様は益々魅力的で茶目っ気まで身に付けていらっしゃり、特殊戦どころか基地のAI群まで丸ごと支配下に置いてしまった模様。女王様の御意向が那辺に在るのか、人間たちはひたすら探るべくメカまで開発して涙ぐましい。しかし、AIの思考経路を人間が理解不能、というのは人間同士には当てはまらないのか、と思わされた。感情の共振はどこまで本物なのだろう。別の思考体として育っているはずの人間の共感こそが幻想ではないか?共感に依存する危険を強く感じた。2022/10/23

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