出版社内容情報
ファイザー社と組み、11カ月という常識外のスピードで世界初の新型コロナワクチンの開発に成功したドイツ・ビオンテック社。画期的なmRNA技術で一躍注目を集めるバイオ企業の創業者/研究者夫妻に密着、熾烈なワクチン開発競争の内幕に迫るドキュメント。
内容説明
WHOのパンデミック宣言に先立つこと六週間、まだ中国以外の地域で死者が報告されていない二〇二〇年一月二七日。のちに医薬品製造の歴史におけるあらゆる記録を塗り替えることになる、ドイツの小さなバイオベンチャー企業による大逆転のプロジェクトが始まった―。ファイザー社と組み、一一カ月という常識外のスピードで世界初の新型コロナワクチンの開発に成功したビオンテック社。「医療界のゲームチェンジャー」として一躍脚光を浴びているmRNA医薬の技術で世界の最先端を走るバイオ企業の創業者/研究者夫妻に密着取材した迫真のドキュメント。
目次
プロローグ:コベントリーの奇跡
アウトブレイク
プロジェクト・ライトスピード
未知数
mRNAバイオハッカー
試験
同盟締結
初めての臨床試験
自分たちで
効果あり!
新たな常態(ニューノーマル)
エピローグ
著者等紹介
ミラー,ジョー[ミラー,ジョー] [Miller,Joe]
“フィナンシャル・タイムズ”紙フランクフルト特派員。ドイツ・マインツに本社のあるビオンテック社で世界初の新型コロナワクチンが開発されるまでの過程を同時進行でつぶさに取材。同社のトップであるウール・シャヒン、エズレム・テュレジ夫妻に密着取材することのできた数少ないジャーナリストである。『mRNAワクチンの衝撃―コロナ制圧と医療の未来』が初めての著書となる
テュレジ,エズレム[テュレジ,エズレム] [T¨ureci,¨Ozlem]
ビオンテック社の共同創業者。最高医療責任者であり、世界初の新型コロナワクチン開発者。大学で医学を学び、分子生物学と免疫療法で博士号を取得。腫瘍免疫学の分野で数々の業績をあげ、科学論文および特許取得の実績は数百件に上る。mRNA研究への貢献が認められ、2022年にパウル・エールリヒ&ルートヴィヒ・ダルムシュテッター賞を夫婦で受賞する
シャヒン,ウール[シャヒン,ウール] [Sahin,Ugur]
ビオンテック社の共同創業者。最高経営責任者。大学で医学を学び、分子生物学と免疫療法で博士号を取得。腫瘍免疫学の分野で数々の業績をあげ、科学論文および特許取得の実績は数百件に上る。mRNA研究への貢献が認められ、2022年にパウル・エールリヒ&ルートヴィヒ・ダルムシュテッター賞を夫婦で受賞する
石井健[イシイケン]
東京大学医科学研究所感染・免疫部門ワクチン科学分野教授。1993年横浜市立大学医学部卒業。3年半の臨床経験を経て、米国FDAで7年間、ワクチンの基礎研究や臨床試験審査に従事。2003年に帰国後、大阪大学微生物病研究所准教授、日本医療研究開発機構(AMED)戦略推進部長、医薬基盤健康栄養研究所ワクチンアジュバント研究センター長などを経て2019年より現職。専門はワクチン科学、免疫学など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
まーくん
たまきら
kawa
kei-zu