出版社内容情報
大規模な反乱が勃発し、トマス・クロムウェルは奔走する。しかしヘンリー八世は彼に不信感をいだく……。庶民の生まれながら自らの才覚で一国の宰相となり、陰謀と欲望に満ちた16世紀イングランドを生きた男を新たな視点で描く傑作歴史小説三部作、ついに完結
内容説明
1536年5月、王妃アン・ブーリンが斬首された。国王ヘンリー八世はジェーン・シーモアと結婚する。宮廷が落ち着いたと見えたそのとき、北部で王の改革を糾弾する大規模な反乱が勃発する。王の秘書官にして王璽尚書のトマス・クロムウェルは、反乱の鎮圧に、また、ヘンリー八世と教皇を支持するその娘メアリの和解に、奔走する。貧しい生まれから高位にのぼりつめた政治家クロムウェルの人生を描いた『ウルフ・ホール』『罪人を召し出せ』につづく三部作最終巻。
著者等紹介
マンテル,ヒラリー[マンテル,ヒラリー] [Mantel,Hilary]
1952年にイギリスのグロソップで生まれる。ロンドン大学とシェフィールド大学で法律を学んだのち、ソーシャルワーカーとして働きはじめる。ボツワナやサウジアラビアでの滞在を経て1986年に帰国。1985年に作家としてデビューし、以降幅広い分野の作品を発表。2006年にはその功績により大英帝国勲章を授与された。2009年の『ウルフ・ホール』でブッカー賞および全米批評家協会賞を受賞。2012年に発表した続篇の『罪人を召し出せ』(以上早川書房刊)でブッカー賞とコスタ賞に輝く。ブッカー賞を二度受賞するのは史上三人目となる快挙である。2020年に発表した三部作の完結篇である『鏡と光』はニューヨークタイムズ・ベストセラーリスト1位となり、27カ国語で刊行された
宇佐川晶子[ウサガワアキコ]
立教大学英米文学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
ケイ
ケイ
kaoru
k5