小さきものたちのオーケストラ

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小さきものたちのオーケストラ

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  • サイズ 46判/ページ数 576p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152100351
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

ナイジェリアの貧しい養鶏家の青年チノンソは、富裕層の女性と恋に落ちた。彼女と結婚するため全財産をなげうってキプロスに向かうが、そこで待ちうけていた運命とは――。チノンソの守り神は天界の法廷で神々に彼の人生を語りはじめる。ブッカー賞最終候補作

内容説明

わたしの宿り主、チノンソ。ナイジェリア、ウムアヒア郊外で養鶏を営む彼は、橋かけ飛び降りようとしていた女性ンダリを助けた。ふたりは恋に落ちるが、チノンソに学歴がないことを理由に、ンダリの家族は交際に猛反対した。彼女と結婚するために、チノンソは家や鶏を売り、キプロスの大学に入学する。しかし現地に着いたとき、手続きを仲介した旧友にだまされていたとわかる。金もなく、家もなく、ンダリからも遠く離れたチノンソを、さらに苦難が襲う。数百年にわたり人間に宿りつづけてきた守り神“チ”―わたし―は、徹界の法廷でチノンソの人生を語りはじめる。西欧の語りとナイジェリアのイボ神話を融合させた、現代の『オデュッセイア』と評される文芸長篇。ブッカー賞最終候補作。

著者等紹介

オビオマ,チゴズィエ[オビオマ,チゴズィエ] [Obioma,Chigozie]
1986年、ナイジェリアのアクレに生まれる。ミシガン大学大学院創作課程を修了。2015年に発表したデビュー作『ぼくらが漁師だったころ』(早川書房)は、ブッカー賞最終候補に選出され、ロサンゼルス・タイムズ文学賞など四賞に輝き、アフリカ文学に新星が現れたと英米文学界の話題を独占した。2019年に発表した第2長篇にあたる『小さきものたちのオーケストラ』は再びブッカー賞最終候補に選出された。現在ネブラスカ大学リンカーン校で教鞭を執る

粟飯原文子[アイハラアヤコ]
法政大学准教授。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘラジカ

58
日本でも守護霊という存在は広く認知されているため、この斬新な宇宙観、語り口にも抵抗感なく馴染めるだろう。一人称でもなく神の視点でもない、人生にある程度の干渉を許された語り手”チ”。神話を下敷きにしたとは言えど、あまりに卑小で英雄には程遠く、背負う悲運すらも月並みに感じられる主人公の生涯は、このユニークな叙述のおかげで豊潤な物語へと姿を変えている。”チ”に蓄えられた人々の生や歴史の重み、 執拗なほどに比喩を多用した饒舌な語りによって、平凡な青年の葛藤がギリシャ神話における神々の戦いをも髣髴とさせた。2021/07/18

にしがき

16
👍👍👍 ナイジェリアに住むイボ族の青年の守り神である「チ」の視点から語られる物語。何かの書評で、マジックリアリズムと書いてあったが、まさにその通りで、読むのに体力が必要。それでも、冒頭1ページ目で暗示された悲劇の気配と、「チ」の語りの巧みさに引きずられて読むのが止まらなかった。/守り神という立場から語られることで、三人称になりきらない視点からの語りが新鮮。/「チ」の言う通り、人は相手が何を思っているか分からないのがもどかしい。2021/10/16

きゅー

10
『ぼくらが漁師だったころ』と同様に逃れられない運命に駆りたてられる悲劇的な物語。訳者あとがきに書かれているようにホメロスの『オデュッセイア』や西洋の古典文学作品の影響も強く感じる。本書の語り手は、チノンソ青年の守り神(チ)である。物語の冒頭で、チノンソの守り神(チ)は万物の創造主の前に進み出て、チノンソが犯してしまった何らかの重大な罪の減免を依頼している。守り神(チ)は、その罪を犯すに至った必然性として、チノンソの半生を語り始める。2021/10/29

まこ

8
序盤からラストまでチノンソが報われないし、ンダリとすれ違う。語り手の神様は、威厳のある口調だけどハラハラ見守っていて普通の人っぽい。作中の小さきものは鳥をはじめとする動物や虫達は仲間と一緒に助け合っているのに、チノンソはそんな仲間が居なかったのがダメだったのか2022/08/28

takao

2
ふむ2025/01/21

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