出版社内容情報
ナイジェリアの貧しい養鶏家の青年チノンソは、富裕層の女性と恋に落ちた。彼女と結婚するため全財産をなげうってキプロスに向かうが、そこで待ちうけていた運命とは――。チノンソの守り神は天界の法廷で神々に彼の人生を語りはじめる。ブッカー賞最終候補作
内容説明
わたしの宿り主、チノンソ。ナイジェリア、ウムアヒア郊外で養鶏を営む彼は、橋かけ飛び降りようとしていた女性ンダリを助けた。ふたりは恋に落ちるが、チノンソに学歴がないことを理由に、ンダリの家族は交際に猛反対した。彼女と結婚するために、チノンソは家や鶏を売り、キプロスの大学に入学する。しかし現地に着いたとき、手続きを仲介した旧友にだまされていたとわかる。金もなく、家もなく、ンダリからも遠く離れたチノンソを、さらに苦難が襲う。数百年にわたり人間に宿りつづけてきた守り神“チ”―わたし―は、徹界の法廷でチノンソの人生を語りはじめる。西欧の語りとナイジェリアのイボ神話を融合させた、現代の『オデュッセイア』と評される文芸長篇。ブッカー賞最終候補作。
著者等紹介
オビオマ,チゴズィエ[オビオマ,チゴズィエ] [Obioma,Chigozie]
1986年、ナイジェリアのアクレに生まれる。ミシガン大学大学院創作課程を修了。2015年に発表したデビュー作『ぼくらが漁師だったころ』(早川書房)は、ブッカー賞最終候補に選出され、ロサンゼルス・タイムズ文学賞など四賞に輝き、アフリカ文学に新星が現れたと英米文学界の話題を独占した。2019年に発表した第2長篇にあたる『小さきものたちのオーケストラ』は再びブッカー賞最終候補に選出された。現在ネブラスカ大学リンカーン校で教鞭を執る
粟飯原文子[アイハラアヤコ]
法政大学准教授。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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