アウシュヴィッツで君を想う

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アウシュヴィッツで君を想う

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  • サイズ 46判/ページ数 280p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152100139
  • NDC分類 949.36
  • Cコード C0098

出版社内容情報

オランダ人医師であるエディ・デ・ウィンドは、通過収容所で知り合って結婚した妻フリーデルとともに、アウシュビッツ強制収容所に送られた。アウシュビッツで妻と離ればなれになってしまった彼は、看守に怯えながらも妻に会う機会を模索しようとするが……。

内容説明

1943年9月。ユダヤ系オランダ人医師であるエディ・デ・ウィンド(ハンス・ファン・ダム)は、ウェステルボルク通過収容所で知り合って結婚した妻フリーデルとともに、アウシュヴィッツ強制収容所に送られた。ナチスによる無慈悲の「選別」を通過した彼は、収容所内の労働に従事することになったが、そこで待っていたのは、抑留者“150822”として過ごす過酷な日々だった。一方でフリーデルは、女性が集められ、教授を自称する者たちが思いのまま人体実験を繰り返す“実験棟”に収容される。彼女がその犠牲にならないようハンスは別棟から手を回すが、看守たちは理不尽にも彼らの交流の機会を奪う。そして、第二次世界大戦が終結する直前の1945年1月。ソ連軍の前線が迫り収容所の撤退が決まると、またしても夫婦に不条理な現実が訪れる…。徹底的に不寛容で非人間的な状況にあっても、人は誰かを愛することはできるか?有刺鉄線の内側で妻を想い続けたアウシュヴィッツの生存者が、一年半にわたって収容所で体験したことを真摯に綴った記録。

著者等紹介

デ・ウィンド,エディ[デウィンド,エディ] [de Wind,Eddy]
ユダヤ系オランダ人の精神科医・精神分析家。1916年オランダ・ハーグ生まれ。ライデン大学医学部卒業後、ウェステルボルク通過収容所に医師として志願。収容所で出会い結婚した妻とともに1943年9月アウシュヴィッツ強制収容所に移送される。1945年1月のアウシュヴィッツ解放後も現地にとどまり、医師の勤務のかたわら『アウシュヴィッツで君を想う』を執筆。オランダに帰国後の1946年に出版された。その後は医師として収容所からの生還者が抱えるトラウマの問題に取り組んだ。1987年没

塩〓香織[シオザキカオリ]
オランダ語を中心とした翻訳・通訳者。国際基督教大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ykmmr (^_^)

131
この本は、あのアウシュヴィッツに1年半、妻と共に拘束された医師の手記である。『ドイツ人第一主義』の指針の元、他のユダヤ人と共に捕らえられる。その時に妻と知り合い、夫婦となる。幸せな新婚生活とは程遠い生活の中、妻と顔を合わせられる僅かな時間を大切にしていく。そして、妻との収容所生活と同時に、収容所や他の収容者の惨状も綴られる。本当に…どんな本を見ても…この惨状は辛いのだけど。皆、どんな生活になるのか。どんな最期を迎えるのか。運良く生き延びれるのか…。職員の気分や機嫌によっても左右されるし、2022/03/28

マリリン

58
一年半のアウシュビッツ収容所での生活を精神科医が綴った想い。夜と霧の意味するところは執行される時間。淡々と書かれているが、後ろに現在が透けてみえる。殺戮や人体実験、出来事を咄嗟に判断し行動する事は、法や常識を超えた自分の心への誠実さだけが頼りになるのか。思い続け結ばれても、陰鬱な影となり容赦なく絆を断ち切る過去の出来事。戦争の心的外傷後ストレス障害は、直接の体験者では収束せず、体験者本人の影響下、その子供たちに引き継がれるという確信をもったという。重く深い愛の物語だった。2021/07/02

たまきら

47
様々なアウシュビッツの話を読んできたけれど、この経験談ほど切なく悲しい話は読んだことがない。愛し合った者同士が同じ場所でそれぞれのかたちで生き延びようと努力する姿が痛々しくも美しかった。辛い体験を書き残すことを自分に課した著者の勇気を素晴らしいと思ったが、同時にそんな男性と自分の悪夢を再体験し続けたであろう女性の気持ちにも思いをはせた。悪いのはどちらでもない。人の命を弄ぶことのできる状況だ。2021/07/06

breguet4194q

45
本書の最も重要な事は、終戦前の収容所内で書かれたものであること。戦後に自身の記憶を頼りに書かれたものはあるけれど、それらとは一線を画していると思います。当たり前のことですが、自伝を残せていると言うことは、生き延びることができた証なので、アウシュヴィッツの内部を知る上で、非常に貴重な一冊だと言えます。他の収容者と違うのは医師だったからですが、それだけでなく、奇跡が重ならないと生き延びれなたかった状況を、赤裸々に書き綴ってます。改めて、戦争の悲惨さを学べました。2021/08/15

フム

40
アウシュヴィッツを生き延びた一人の医師の手記。なぜ彼は生き延びることができたか。タイトルの通り、一年半にわたる収容所での厳しく理不尽な日常に愛する人を想いながら耐えた。収容所の解放は1945年1月、その直後にこの手記は書き始められた。原著の後書きに「ここで何がおこったのかを知らせなければ…同時に自分の気持ちに決着をつける…紙に吐き出せばやり場のない思いにとらわれることはなくなる。」と書かれている。生存できたことで終わるわけではない、生き延びた後の苦しみも生涯にわたって続いただろうことを想像してしまった。2021/11/07

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