出版社内容情報
カムチャツカの街で幼い姉妹が行方不明になった。事件は半島中に影を落とす。2人の母親、目撃者、恋人に監視される大学生、自身も失踪した娘をもつ先住民の母親……女性たちの語りを通し、事件、そして日々の見えない暴力を描き出す、米国作家のデビュー長篇
内容説明
8月のある午後、ロシア東部のカムチャツカ半島の街で、幼い姉妹が行方不明になった。警察の捜査は難航し、事故か誘拐かもわらぬまま時ばかりが過ぎる。失踪事件は、半島中の女性たちに影を落としてゆく。姉妹の母親、2人を最後に目撃した研究者、心配性の恋人に束縛される大学生、自身も失踪した娘をもつ先住民族の母親…ばらばらに生きてきた12人の女性の言葉がつながるとき、事件はふたたび動き出す。カムチャツカの美しい情景、そこに生きる女性たちの痛みと希望を克明に描き、世界から注目される米国作家による文芸作品。2019年全米図書賞最終候補作、23の言語で翻訳決定。
著者等紹介
フィリップス,ジュリア[フィリップス,ジュリア] [Phillips,Julia]
1989年、アメリカ・ニュージャージー州生まれ。高校生の頃からロシアに興味をもち、名門バーナードカレッジでロシア文学を学び、学部在学中に4カ月間モスクワへ留学。また、ニューヨークにある非営利団体の犯罪被害者支援センターで長く働いていた。最初のリサーチから約10年をかけて書き上げ、2019年『消失の惑星』を発表。デビュー作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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