出版社内容情報
二人以上殺した者は"天使"によって即座に地獄に堕とされるようになった世界。細々と探偵業を営む青岸焦は「天国が存在するか知りたくないか」と大富豪・常木王凱に誘われ、常世島を訪れる。そこで彼を待っていたのは、起きるはずのない連続殺人事件だった。
内容説明
二人以上殺した者は“天使”によって即座に地獄に堕とされるようになった世界。探偵・青岸焦は「天国が存在するか知りたくないか」という大富豪・常木王凱に誘われ、常世島を訪れる。そこで彼を待っていたのは、起きるはずのない連続殺人事件だった。『私が大好きな小説家を殺すまで』『恋に至る病』の俊英が挑む、渾身の本格ミステリ。
著者等紹介
斜線堂有紀[シャセンドウユウキ]
上智大学卒。2016年、『キネマ探偵カレイドミステリー』で第23回電撃小説大賞メディアワーク文庫賞を受賞してデビュー。著書多数。他に、漫画原作やボイスドラマ脚本も担当するなど幅広く活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
439
「ミステリが読みたい!2021年版」国内篇 2位、 「2020年週刊文春ミステリーベスト10」国内部門 第3位、 「2021年 本格ミステリ・ベスト10」国内ランキング 第4位、「このミステリーがすごい!2021年版」国内編 第6位ということで、期待して図書館に予約し、漸く読めました。斜線堂 有紀、初読です。悪魔の様な天使が降臨・跋扈する世界の孤島ミステリ、舞台設定の割にはミステリ自体はノーマルで、ここまで高評価なのは、納得できませんでした。天使の肉は絶対食べたくありません(笑)2021/05/04
麦ちゃんの下僕
295
[孤島の惨劇2020②]島:常世島(行くのに船で4時間)◇2人殺した人間は「天使」によって地獄に引きずり込まれるという世界…斜線堂さんはまたとんでもない設定を生み出しましたね(笑) 同一人物による連続殺人が不可能なはずの世界で、島に集った11人が半減してしまうという「惨劇」の真相は、個々の事件の“ハウダニット”といい、それらが積み上げられて見えてくる全体像といい…実に驚異的で魅力的です!エピローグも感涙もの!そして斜線堂さんが提示する「神とは?」「天国とは?」「探偵とは?」という哲学的な問い…深いですね!2021/01/17
うっちー
231
二人以上殺せないといった中での連続殺人トリック。設定も動機も非現実的でした2020/12/15
Makoto Yamamoto
194
二人以上殺した人間は「天使」によって、地獄に堕とされる(焼き殺される)を縛りとして、密室(孤島)で殺人事件を解決するのがテーゼ。 「天使」をグロテスクな形にしたのが一番ヒットかもしれい。主人公青岸焦の語りが長く、入り込めず苦慮。 面白い設定であり、合う人に合う小説だと思う。 今回はチョット合わなかった。残念。2021/03/01
みっちゃん
187
これは私好み✨世界に突然降臨した「天使」人を2人殺したらアウト。地獄に引きずり込み業火で焼き尽くす。世界は平和になったか。否。「1人は殺しても大丈夫」「出来るだけ多くの人間を道連れに」殺伐とした世界。そんな中、何故か天使の集まる孤島で起きる連続殺人。「ルール」は「2人殺せば地獄行き」が、誰も…何故だ⁉️からの終盤の謎解きも唸らされたが、主人公の探偵が過去の悲しい凄惨な事件を繰り返し思い出し、罪悪感と後悔に苛まれる姿が胸に響いた。「探偵とは」その問いは、実は「正義とは」「罪とは」「人間とは」に他ならない。2021/02/26
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