出版社内容情報
ホリーは、いたって普通の女の子。サイキックな能力を持つことを除けばーー。舞台は、15歳の家出少女だった1984年のイングランドからイラク、アメリカ、ディストピアと化した2043年のアイルランドまで。ホリーの人生を中心に展開される6つの物語からなる大作
内容説明
1984年夏、英国グレイヴゼンドのパブの娘ホリー・サイクスは、母との喧嘩で家出したある日、老婆エスター・リトルと出会い、不思議な約束を交わす。1991年、ケンブリッジ大の小賢しい学生ヒューゴ・ラム、2004年、イラク戦争を取材する仕事中毒のジャーナリストエド・ブルーベック、2015年、才能の枯渇した作家クリスピン・ハーシー―彼らはそれぞれの日常の中で、ホリーとのささやかな邂逅を果たし、いっぽうホリーは彼らと交差する人生の背後で、“時計学者”と“隠者”との永遠に続く戦いに巻き込まれていく。そして2046年、自然災害が頻発するディストピアと化したアイルランドで、死を前にして静かに暮らすホリーは、ボーク・クロックス“骨でできた時計”の意味を悟る―。ひとりの女性の人生を舞台に、6つの物語が展開する壮大なるサーガ。世界幻想文学大賞受賞。ブッカー賞ノミネート。
著者等紹介
ミッチェル,デイヴィッド[ミッチェル,デイヴィッド] [Mitchell,David]
1969年、イギリス・ランカシャー生まれ。ケント大学を卒業後、英語講師として広島に滞在する。日本滞在中に執筆した長篇デビュー作Ghostwrittenがガーディアン紙の新人賞に選出されるなどして、注目を浴びる。2作目の『ナンバー9ドリーム』と3作目の『クラウド・アトラス』はつづけてブッカー賞最終候補に選出。『クラウド・アトラス』は、ネビュラ賞、アーサー・C・クラーク賞の候補にもなり、2012年に映画化された。その後刊行された長篇Black Swan Green、『出島の千の秋』もつぎつぎとブッカー賞にノミネート。また、2013年には、東田直樹『自閉症の僕が跳びはねる理由』の英訳を刊行。『ボーン・クロックス』は、2014年のブッカー賞の最終候補に選ばれ、2015年に世界幻想文学大賞を受賞。現在は、妻と2人の子供と共にアイルランドで暮らしている
北川依子[キタガワヨリコ]
東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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