出版社内容情報
マギリカディ夫人は列車の窓から見た風景に、あっと驚いた。並んで走る列車のなかで男が女を絞め殺すところだったのだ。すぐに通報したが、死体は車内のどこにも見つからない。その話を聞いたミス・マープルは、ある作戦を思いつく。果たして死体の行方は?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねむ
14
ざっくりあらすじを思い出したくて手軽に読めそうな児童書版を拝読。BBCドラマのミス・マープルしか知らない私としては「マープルさん」という呼び名に違和感は拭いきれなかったけれど、文章自体はそこまで子供子供しておらず読みやすかった(総ルビなのですが、そこはまあ目をつぶるしか)。でもこんな意味深な終わり方だったんですねえ。ルーシーのお相手が誰なのか、読み飛ばした私は見当もついておらず、文脈から読みとれる方とも思えなくてそこそこ混乱。大人版をちゃんと読み直せば推測できるのだろうか…2023/01/09
かつみす
7
事情あってクリスティー文庫でなく、早川書房が最近立ち上げたこのジュニア版で読む。小・中学生向きでもこのシリーズは完訳だし、登場人物をつかみやすいのが有り難い。ただ、このイラストのミス・マープル、あんたはホントにお婆ちゃんなの?(笑)あるお屋敷で見つかった身元不明の女性の死体。一族の遺産をめぐるごたごたに、この殺人がどう絡むのか。クリスティお得意の人物間のやり取りで読ませる。マープルの片腕として活躍するのが、美しく聡明なルーシー。彼女に言い寄る男たちが多数あらわれるのだが、結末の一文を読んで目が点になった。2021/01/04
たつや
4
このシリーズを読み続けると、名作をあっさり読める利点に気付く。イラストはもう、気にならない。内容は面白かったです。児童向けだが、大人が読んでも良いので、楽しく読めました。2024/05/12
biba
3
犯人が誰なのか全然分からずに読み進めました。この人なのではないかという予想も外れ。面白かったです!さすが名作!ミス・マープルが思ったより若い感じの挿絵ですが、「私にとってはこの絵こそがマープル!」と思っています。2025/01/04
道錬
3
この作者の話は、ミステリーにほんのちょっとの恋愛事情があって、それが話のスパイスになっている。2020/07/17