出版社内容情報
なぞの人物に招待された十人の男女が孤島の邸宅に集まったとき、おそるべき殺人ゲームがはじまる。童謡の歌詞どおりに一人また一人と殺されてゆく。犯人は誰か? そして生き残るのは…? クリスティーの傑作を、ルビと挿絵つき、完訳で贈る。小学5・6年生から
内容説明
ヴェラはある島のお屋敷に向かっていた。新しい仕事につくためだ。が、ヴェラを待っていたのは、おそるべき死のゲームだった!?お屋敷に集められた十人の命が狙われる。一人また一人。島からは出られない。助けも来ない。姿の見えない殺人鬼U・N・オーエンは何者か?ヴェラは生き残れるのか?やがて衝撃の真実が明かされる。ミステリ史上もっとも有名な傑作。小学校高学年、中学生から。完訳版。
著者等紹介
クリスティー,アガサ[クリスティー,アガサ] [Christie,Agatha]
「ミステリの女王」と呼ばれ、親しまれる小説家。1890年、イギリスのデヴォン州に生まれる。1920年、『スタイルズ荘の怪事件』で作家デビュー。エルキュール・ポアロというキャラクターは、シャーロック・ホームズ以降のミステリ小説でもっとも人気がある探偵となった。作品は、英語圏で10億部以上、そして翻訳された100を超える言語でさらに10億部も読まれている。1976年、死去
青木久惠[アオキヒサエ]
1966年早稲田大学文学部英文科卒、英米文学翻訳家。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
86
児童書。アガサ・クリスティの名作ミステリーを小中学生向けにしたもの。ストーリーは原作に忠実。兵隊島に集められた10人が次々に殺されていき、最後には誰も生き残らなかった。犯人は誰か?▽1番残念なのはイラストが今風なので文章中のキャラと合わない、なんやねんアンソニー子供か?おじさん達貫禄無さすぎ。読みやすくはある。2021/06/29
takashi
16
文庫版が図書館になく、ジュニア版でも内容は変わらないようなので。ちょっと名作古典にも触れてみたいと思い手に取ったが、評価に違わず面白かった。 タイトル通り、誰もいなくなるからこその謎。可能性は疑っていたけど、真相までは読みきれず、終わってみればなるほどとなる。詳細に書かないゆえに騙された点もあったし、警察も不自然さを詳しく調べれば真実に辿り着けるか。後の世では当たり前な数々の要素のパイオニアになるのかな。他のクリスティ作品も読んでみようと思う。2024/09/09
イシグロ
14
早川書房は2020年から『ハヤカワ・ジュニア・ミステリ』という児童書レーベルを立ち上げていて、この中で結構な数のクリスティー作品を出しています。挿画やルビで親しみやすくはしているものの、中身は本物、省略なしの完訳版です(そりゃ早川がクリスティーの半端な翻案なんて出すわけない)。1939年刊行なので85年前の作品ですが、今の小学生が読んでもちゃんとハマることは、うちの長男が証明してくれました。自分も超久しぶりに再読したんですが、昔はほとんど気付いてなかった叙述的な仕掛けに感心しきりでした。やっぱり凄いわ。 2024/09/19
gerBera.m
10
ついに子ども用ですが、気になっていた名作を読んでみました。カタカナが苦手な私は、だれがだれだかでしばらく苦労しましたが、とても読み応えがあり、複雑なクローズドサークルミステリーとでもいうのですかね、十角館の館を思わせる素晴らしい作品でした!!二転三転する種明かしに最後の最後まで、ハラハラドキドキ💓いやー古典的なミステリも色々なミステリーの元祖みたいで楽しかった!!読んでよかった!他のも読もう!2025/03/30
biba
7
普段はあまり本を読まないうちの子ですが、この本を紹介すると、「読んでみたい!」と言ってあっという間に読んでしまいました。名作の力を感じました!2024/10/04