自由の命運〈上〉―国家、社会、そして狭い回廊

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自由の命運〈上〉―国家、社会、そして狭い回廊

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  • サイズ 46判/ページ数 416p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152099105
  • NDC分類 209.04
  • Cコード C0020

出版社内容情報

世界中で脅かされている「自由」。この貴重な権利を獲得し、繁栄へと至った国々が人類史上まれなのはなぜか? 専横国家と無法社会に挟まれた、自由へ通じる「狭い回廊」に入る道とは? ノーベル経済学賞受賞が有力視される経済学者と気鋭の政治学者の話題作

内容説明

自由の命運を握る「狭い回廊」とは?ノーベル経済学賞の歴代受賞者が称賛する必読の書。ポピュリズムの伸張や専制国家の台頭により、世界各地で脅かされている「自由」。この権利を勝ち取り、経済的な繁栄を成し遂げた国々が、人類史上まれなのはなぜか?繁栄の前提条件となる個人の自由と安全は、強力な国家=「リヴァイアサン」なしにはあり得ない。しかし国家が強くなりすぎれば「専横のリヴァイアサン」(独裁国家)が生まれ、逆に弱すぎれば「不在のリヴァイアサン」(無政府状態)に堕してしまう。専横と不在のふたつのリヴァイアサンに挟まれた「狭い回廊」に入り、国家と社会のせめぎ合いをへて「足枷のリヴァイアサン」を生み出した国だけが、自由と繁栄を維持できるのだ。では、その道筋とは?内戦下のシリアから、古代ギリシア、建国期のアメリカ合衆国、現代中国まで、古今東西の豊富な歴史研究をもとに、ますます貴重になりつつある自由を保ち、「狭い回廊」内に留まる方策を論じる。世界的ベストセラーとなった前著『国家はなぜ衰退するのか』をしのぐ傑作。

目次

第1章 歴史はどのようにして終わるのか?
第2章 赤の女王
第3章 力への意志
第4章 回廊の外の経済
第5章 善政の寓意
第6章 ヨーロッパのハサミ
第7章 天命

著者等紹介

アセモグル,ダロン[アセモグル,ダロン] [Acemoglu,Daron]
マサチューセッツ工科大学(MIT)エリザベス&ジェイムズ・キリアン記念経済学教授。専門は政治経済学、経済発展、成長理論など。40歳以下の若手経済学者の登竜門とされ、ノーベル経済学賞にもっとも近いと言われるジョン・ベイツ・クラーク賞を2005年に受賞。ほかにアーウィン・ブレイン・ネンマーズ経済学賞(2012年)、BBVAファンデーション・フロンティアーズ・オブ・ナレッジ・アワード(経済財務管理部門、2016年)など受賞多数

ロビンソン,ジェイムズ・A.[ロビンソン,ジェイムズA.] [Robinson,James A.]
シカゴ大学公共政策大学院ハリススクール教授。ハーバード大学教授などを経て現職。専門は政治経済学と比較政治学、経済発展と政治発展。ボリビア、コンゴ、シエラレオネ、ハイチ、コロンビアなどで実証研究を行なっている

櫻井祐子[サクライユウコ]
翻訳家。京都大学経済学部卒業、オックスフォード大学大学院で経営学修士号を取得。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

88
ノーベル経済学賞のアセモグルが共著として国家(「リヴァイアサン」と呼んでいます)の存在が強い時やそのタガが外れて弱くなる時などを世界史の事例や地域でのあり方とともにわかりやすく解説してくれます。「国家はなぜ衰退するのか」も読んでいるのですが、それよりもかなり詳しく解説してくれています。2025/09/05

ころこ

40
『国家はなぜ衰退するのか』では収奪的制度から包括的制度に移行するにはどうしたらよいか。包括的制度の中に権力集中と多元主義という相反するフェーズが混入しており、単線的歴史観でつながっていると読めた。この包括的制度が本書では国家の規律(暴力)をリヴァイアサンに例えるホッブスを引用して、足枷のリヴァイアサンという消極的な表現にかわっている。126ページにある通り、国家と社会は消極的な暴力の運用である足枷のリヴァイアサンを目指すのだが、国家が大きく複雑化する過程では、下りのエスカレーターを登るように速く走らなけれ2025/03/04

アナクマ

30
今年も大著にいざ出航。◉生命や健康、財産を脅かされず、自らの人生について自由な選択ができること。〈自由〉は貴重で人類史上まれなもの。その自由が花咲く場所は、無法な自由を統制する国家/法と、国家を牽制する市民/社会とが日常的にせめぎ合う狭い回廊に限られる。◉1-4_「自分で何とかせよ」という西アフリカの惨状。「万人の万人に対する闘争」状態よりも、強大なリヴァイアサン/国家による統治の方がマシだ(君主制、貴族制、または民主制であれ)。しかしそれがもたらす影響について、ホッブズは楽観的に過ぎた、と続く。2025/10/25

アナクマ

24
1-8_「自由になることは、タカの中に放たれたニワトリになること。自発的隷属に甘んじ、自由を手放す方がましだ」そんな世界もある。1-12_「法を執行し、紛争を平和的に解決し、弱者を強者から守ることのできる中央集権的権威」は自然発生するわけではない。国家はむしろ「規範の檻を人々に課し、自由をひどく阻害」することにもなりがちだ。どちらが良いか。→ 細い綱渡り。片側はリヴァイアサン不在の奈落。他方には専横のリヴァイアサン。真ん中の狭い回廊にだけ、目指すべき〈足枷のリヴァイアサン〉が。◉1章末節に全章ガイドあり。2025/11/13

sayan

23
某TV番組で姜尚中が、忖度政治からの脱却に「強い国家」と「強い社会」を求める発言をした。強い、という表現に「違和感」を持った。丁度パラパラと眺めていた本書が議論を進める。著者の主張を要約すると「自由は、強い国家と社会を必要とする。暴力抑制、法執行を通じて、人々の自由な生活に不可欠な公共サービス提供するために強い国家が必要だ。一方で強い国家を制御し、足枷を通じて制御するには結集した強い社会が必要だ」とする。べき論は美しいが、どこか理想論が過ぎる。60年代(公民権運動)であればリアリティがあったかもしれない。2020/04/29

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