出版社内容情報
わたしが看護師だったころ──命の声に耳を傾けた20年
看護とは、切断された手足を運ぶこと、患者の声音から投薬のタイミングを察すること、死にゆく子どもの足型をとること……ロンドンの病院で20年間勤務し、現在は小説家として活躍する著者が、看護師としての経験とその仕事の本質を優しくも冷静な眼差しで綴る
内容説明
看護師として働いた20年間は、わたしから多くを奪った。けれど、それよりもずっと多くのものを与えてくれた。ロンドンの国営病院で看護師として20年間働き、現在は小説家として活躍する著者によるメモワール。コスタ新人賞作家がロンドンの病院で向きあった「命の現場」を綴る、心震えるノンフィクション。
目次
静脈の木
想像できることはすべて現実だ
世界の起源
最初は赤ちゃん
存在するための闘い
左の肋骨の下のどこかに
生きるということは驚きだ
小さなことを、大きな愛を込めて
人間の骨
だからわたしたちは前へ、前へと進みつづける
日暮れに
死はつねにふたつある
すると、子供の体が温かくなってきた
著者等紹介
ワトスン,クリスティー[ワトスン,クリスティー] [Watson,Christie]
イギリス・スティーヴニッジ生まれ。16歳で看護学校に入学し、その後約20年間、看護師としてロンドン市内の国営病院にて勤務。現役時代は主に小児看護と蘇生を担当していた。また、看護と人文科学への貢献を理由に、イーストアングリア大学名誉博士号を授与される。2011年に執筆した小説Tiny Sunbirds Far Awayがコスタ賞新人賞を受賞。『わたしが看護師だったころ―命の声に耳を傾けた20年』により、「マリ・クレール」誌のFuture Shapers Award 2018を受賞した。現在は退職し、専業作家としてロンドンで暮らしている
田中文[タナカフミ]
東北大学医学部卒業。医師、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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