リベラル再生宣言

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リベラル再生宣言

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  • サイズ B6判/ページ数 160p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152097873
  • NDC分類 312.53
  • Cコード C0031

出版社内容情報

トランプ大統領が問題なのではない。リベラル派の失敗こそが問題なのだ――。気鋭のコロンビア大学教授が語るアメリカ社会再生の提言トランプ大統領が問題なのではない。リベラル派が自らの惨状に気づかないことこそが問題なのだ――。2016年の大統領選直後に《NYタイムズ》で大反響を呼んだ論考を書籍化。気鋭のコロンビア大学教授が語る、リベラルとアメリカ社会再生のための具体策とは?

マーク・リラ[リラ マーク]
著・文・その他

夏目 大[ナツメ ダイ]
翻訳

内容説明

大統領選挙での敗北は、リベラル派の自壊による必然の結末―。2016年11月の選挙直後に“ニューヨーク・タイムズ”に寄稿され、大反響を呼んだ論考を書籍化。鋭い分析で知られるコロンビア大学教授が明快に語る、社会の分断を乗り越え、アメリカ政治を再生するための道筋とは。

目次

はじめに 放棄
第1部 反・政治(マルクスの言葉;素粒子;新しい体制の始まり;体制の終わり)
第2部 疑似政治(アイデンティティ・リベラリズムの歴史;「私たち」から「私」へ;疑似政治のはじまり;マルキスト的分析)
第3部 政治(リセット;行進と市長;民主主義と民主党;連帯する市民;リベラルの教育)

著者等紹介

リラ,マーク[リラ,マーク] [Lilla,Mark]
コロンビア大学歴史学部教授。1956年、ミシガン州デトロイト生まれ。ミシガン大学をへて、ハーバード大学で博士号取得。専門は政治哲学、政治神学

駒村圭吾[コマムラケイゴ]
慶應義塾大学法学部教授。1960年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。2003年より慶應義塾大学法学部に勤務。2012年より慶應義塾高等学校校長(2013年まで)、2013年より慶應義塾常任理事。他に、慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート所長(2018年まで)、ハーバード大学ライシャワー研究所憲法改正研究プロジェクト諮問委員等も兼務

夏目大[ナツメダイ]
翻訳家。翻訳学校フェロー・アカデミー講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふみあき

32
書店で取り寄せして購入したのだが、現物を手にして価格の割の薄さに驚いた。遅読の私が2日で読み終えてしまった。それはともかく、リベラルの政治学者である著者は、現今のリベラル衰退(ひいてはトランプ大統領誕生)を招いたA級戦犯は、アイデンティティ政治だと分析する。それは超個人主義という意味で、思想的には真逆のレーガンの新保守主義と相似している。リベラル再生に必要なのは、多様な階層を横断する「市民」という主体の復権、というのが著者の提言だが、左派の構成員から労働者階級や農村出身者が消失した現状を考えると望み薄か。2023/01/08

Mc6ρ助

10
『重要なのは、・・知識と議論だ。・・自分に似ていない人たちにも関心を向けるべきだ。国全体と、すべての市民について考えること、また必要であれば国や市民のために犠牲を厭わないこと。国全体の未来を考える大きな視野・・まずは市民がいなくては・・リベ ラルな市民がいてはじめて、国をより良い方向に動かすことができる。ドナルド・トランプ・・に対抗したいと望むのであれば、まずはそこから始める必要がある。(p149)』アイデンティティー・リベラリズムにさようなら、『私たちは何よりもまず市民なのだ(E・ケネディ上院議員)』2018/11/18

pb_lack

6
リベラル派の政治運動のリベラルによる批判の書。第一にレーガン以降の個人主義的な考え方に適応しすぎて個人の問題を優先し新自由主義に親和性が高くなってしまったこと。第二にアイデンティティ・ポリティクスによる運動を重視しすぎ広く一般に支持を得るという姿勢を失ってしまったこと。ここは『大人のための社会科』「運動」の章に通じるところがある。解決策は、広く「市民」としての連帯することに目を向け身内の運動で閉じずに選挙を通じた実効的な力を取り戻すことを重視せよ、というもの。やや抽象的だが姿勢としてはもっともであろう。2018/11/08

g_eiru

5
メチャクチャ良いですね リベラルが個人のアイデンティティに基づいた主張しかしなくなり、多数派となることを目指さなくなってしまった事への説教 「市民」という万人と共有出来るアイデンティティをベースにするべきという指摘2020/08/27

chiro

5
トランプを生んだアメリカが実はある意味で蓋然性があった事をレーガン政権以降のアメリカの変化をひもときながら、如何にリベラルを再生させるかについて語られている著作。民主党がレーガン政権が誕生した事実の背景を見誤ったことが全ての始まりであったが、ここに記されているように民主党が支持基盤とするリベラル層が変化の胎動をリアルに感じられない、ある意味幸せな人達であったことが足下を掬われたのは先のトランプを生んだ選挙と同じ構造であり、リベラルはそれがどういった背景にあるかを正しく把握することが必要だと主張している。2019/09/24

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