太陽を創った少年―僕はガレージの物理学者

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太陽を創った少年―僕はガレージの物理学者

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  • サイズ B6判/ページ数 496p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152097644
  • NDC分類 429.04
  • Cコード C0042

出版社内容情報

若干14歳で専門家にも困難な核融合炉製造に成功、数々の賞に輝いたテイラー・ウィルソン。「ギフテッド」と呼ばれる天才児はいかに育てられたのか。不可能を可能にした早熟の天才を長期取材、余すところなくその異能の肖像を描いたサイエンス・ノンフィクション。

トム・クラインズ[クラインズ トム]
著・文・その他

熊谷 玲美[クマガイ レミ]
翻訳

内容説明

14歳の核物理学者はどうして生まれたのか?9歳でロケットを実作した、アメリカ・アーカンソー州の早熟の天才、テイラー・ウィルソンは11歳の若さでさらなる野心に燃えていた。祖母がくれた本に刺激を受け、核融合炉を自宅で創ろうと決意したのだ。危険と隣り合わせのそんな作業を、子どもがやってのけられるはずがないという大人の常識をしり目に、彼には自分がやれるという自信と勝算、そして適切な知識があった。「ギフテッド」といわれる天才児にもさすがにムリかと思えることが、なぜできたのか。息子を見守る両親の苦労、大学教員をはじめとする教育関係者の奔走。彼のそばで直接取材したジャーナリストが語るサイエンス・ノンフィクション。

目次

第1部(石を掘る少年;テイラー、ロケットに目覚める ほか)
第2部(放射性物質の「ショー・アンド・テル」;巨人の足跡をたどって ほか)
第3部(エネルギーの「アポロ計画」;天才はどこからやってくるのか ほか)
第4部(天才たちのホグワーツ;ブドウのプラズマ ほか)
第5部(中性子で核テロを防ぐ;家族の悩み ほか)

著者等紹介

クラインズ,トム[クラインズ,トム] [Clynes,Tom]
“ナショナル・ジオグラフィック”等に寄稿し、“ポピュラー・サイエンス”の寄稿編集者をつとめるライター/ジャーナリスト

熊谷玲美[クマガイレミ]
翻訳家。1975年生。東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

honyomuhito

75
世の中のお父さんお母さん。もしあなたのお子さんに「核融合に興味があるんだ。車庫に核融合炉作っていい?」と言われたらどうします?張り倒して止めてしまうかもしれない、子どもいないけど。「ギフテッド」と呼ばれる天才児たちをどのように育てていけばいいかについて書かれた本である。テイラーの両親は息子の話を辛抱強く聞き、したいことを優先させ、止めることをしない。良い環境に置かれると人間はどこまで伸びるのかについてはとても興味深い。https://chirakattahondana.com/太陽を創った少年/2019/05/11

Willie the Wildcat

68
テイラーの天賦の才に、疑いの余地はない。加えて、転機を齎した様々な出会いもその才。但し、才能開化の根底にあるのが、両親の子育て方針。”らしさ”に気付き、育む・・・。言うは易く行うは難し!最大の障壁は、親自身を含めた既成概念。ISEFでの敗北や失恋など、研究のみならず恋愛での挫折が糧となり、人として成長していく過程が印象的。一方、”ギフテッド”の功罪が、テイラー/ジョーイ兄弟に垣間見ることができる。学校という集団の中で、個々人の能力を伸ばす教育の難しさを再認識させられる。 2018/11/03

moshi

15
14歳で核融合炉を作った実在の少年の話。少年の並外れた知能と好奇心、行動力はもとより、彼を支え、挑戦させる周りの大人がすごい。だれよりも親が。だって普通、我が子が放射性物質に興味を持ってガレージで実験し始めるのを応援できるだろうか。ちなみに親は科学者でも研究者でもない。でもあえてここで禁止するのではなく、専門家に相談して、安全面の確認等のサポートを受けさせることで、本人の安全意識を育み、才能を開花させた。これは本当に「挑戦する教育」だと思う。刺激的な実話。子どもの才能の扱いについて考えさせられる。2018/08/25

ふぇるけん

13
以前読んだ『理系の子』でも紹介されていた、14歳にして核融合炉を作ってしまった少年の話。小さいころから並外れた好奇心と実行力でロケットや花火などを作り、ネバダ州に移ってフューザーで恒星の内部を再現したときの様子は読んでいるだけで興奮した。そして、本書でも再三触れられていたのは、テイラー少年がすごいのはもちろんだが、ガレージで爆発物や放射性物質を扱うのを見守り、適切なサポートをした両親だろう。今年読んだ中でもベスト3に入る一冊。2018/08/15

11
息子が核融合炉を作りたいと言い出したら、どうする?本書は、14歳で核融合反応を成功させた実践的な原子核物理学者と、その周囲の人々を取材したノンフィクションである。型破りな少年がガレージで始めた工作が、実験室での核反応、そしてその先の役立つ何かに変わる。提示されるのは、子どもの好奇心に向き合い挑戦させる子育ての視点だ。2019/11/30

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