羊飼いの暮らし―イギリス湖水地方の四季

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羊飼いの暮らし―イギリス湖水地方の四季

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  • サイズ B6判/ページ数 392p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152096685
  • NDC分類 645.4
  • Cコード C0061

出版社内容情報

イギリス随一の美しい地域・湖水地方。六百年続く羊飼いの家系に生まれた著者が、自然のなかで暮らす喜びと苦しみを語るベストセラー『ピーターラビット』の故郷、イギリス湖水地方で600年以上続く羊飼いの家系に生まれた著者。ときに厳しい自然の中の暮らし、生業への葛藤……世界で最も古い職業の一つである羊飼いの生活をユーモアを交えてつづり、世界でベストセラーとなったノンフィクション

ジェイムズ・リーバンクス[リーバンクス ジェイムズ]

濱野 大道[ハマノ ヒロミチ]

内容説明

太陽がさんさんと輝き、羊たちが山で気ままに草を食む夏。羊飼いたちのプライドをかけた競売市が開かれ、一年で一番の稼ぎ時となる秋。過酷な雪や寒さのなか、羊を死なせないように駆け回る冬。何百匹もの子羊が生まれる春。羊飼いとして生きる喜びを、湖水地方で六百年以上つづく羊飼いの家系に生まれた著者が語りつくす。ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー。

目次

Hefted



著者等紹介

リーバンクス,ジェイムズ[リーバンクス,ジェイムズ] [Rebanks,James]
湖水地方の東部に暮らす羊飼い。オックスフォード大学卒業。持続可能な観光についてユネスコのアドバイザーも務める。2015年に発表した初の著書である『羊飼いの暮らし―イギリス湖水地方の四季』は、サンデー・タイムズ紙ベストセラーとなり、ニューヨーク・タイムズ紙をはじめとする多数の有力紙誌で絶賛された

濱野大道[ハマノヒロミチ]
ロンドン大学・東洋アフリカ学院(SOAS)卒業。同大学院タイ文学専攻修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のっち♬

142
古典的な牧畜方式を採る小さな羊牧場を営んできた三代にわたる著者の家族物語。夏、秋、冬、春と章立てされ、湖水地方の季節の移ろいや動物や人間の息づかいが「ありのままの現実」として詩情豊かに描かれている。急激な時代変動の中で世代間の軋轢や絆、伝統といった人間の普遍性をくっきりと浮かび上がらせており、移動性と個人主義に取り憑かれた産業社会に共同体の一部としての帰属意識の大切さを訴えかけてくる。子供たちに血を見せたり、気の休まらないカオスな出産など、生と死を交錯させながら歴史の重なりや連続性を示唆する終盤は象徴的。2021/12/04

mocha

89
英国湖水地方で代々羊農場を営む一家。四季折々に自然と戦い、時にねじ伏せられながらも羊と共に生きる。幼い頃から祖父に憧れ、ファーマーになることに何の疑問も持たなかった著者。父に反発し外の世界を見るためにオックスフォード大で勉強をするが、羊飼いのDNAが彼を農場へ引き戻す。ここでは生きることと働くことは同義。硬質な文章で淡々と綴られているが、自然の美しさがありありと浮かび、労働の苛酷さと喜びとが伝わってくる。素晴らしいドキュメンタリー映画を観ているようだった。2018/04/28

Die-Go

63
図書館本。友人からのお勧め。イギリスの観光地としても有名な湖水地方で、昔ながらの羊の飼育をしている著者によって描かれた、羊飼いの一年の移り変わりと自らの半生。羊飼いながら、オックスフォード大を卒業していると言う異色の経歴からして興味が惹かれるのだが、本の内容も過去と現在をいったりきたりしつつも読みにくさを感じさせず、むしろその生き方に感銘を受ける。★★★★☆2021/08/21

帽子を編みます

61
湖水地方、羊飼いに惹かれて読みました。私が期待した湖は出てきませんでした。現代の羊飼いはとにかく忙しい、早朝から深夜まで、作者はダブルワークもこなしています。いくつも問題が頭に浮かびます。教育、ティーンのときの勉強を馬鹿にする気分、必要なときにやり直しが出来たのは本当に良かった。口蹄疫、短い一文が本当に辛い、長い歴史が分断された出来事。羊をめぐる様々な問題。羊の出産期、一人でこなすのは肉体的にも精神的にもキツイ季節。家族との関係、辛いことも楽しいことも。彼が羊飼いとして今生きていることが伝わってきます。2023/01/11

ナミのママ

61
著者は1974年生まれ。ピーターラビットで知られるイギリス湖水地方に600年以上続く、羊飼いの家系に生まれ、現在も暮らしています。その生活の歴史と現在を春夏秋冬に分けて書いたノンフィクションです。この本は綺麗な表紙写真の陰には、過酷な自然との闘い、生と死があることを、丁寧な自然描写とともに教えてくれます。生きること、食べ物を頂くということ、人も自然の一部であることを改めて認識します。背筋を伸ばして今日を過ごしたくなる、そんな良書でした。Twitter@herdyshepherd12017/05/29

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