ハヤカワ・ミステリワールド
ダークナンバー

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  • サイズ B6判/ページ数 384p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152096340
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

警視庁の若き警部・敦子は、連続放火事件を追っていた。だがプロファイリングを用いて捜査を行う敦子に、組織の反発は強まる。一方、東都放送のディレクター・孝之は、著作権担当の玲衣に重大なミスを救われる。それと引き換えに玲衣の企みを手伝い始めたが……

長沢 樹[ナガサワ イツキ]

内容説明

警視庁刑事部分析捜査三係の渡瀬敦子は、小金井市・小平市・西東京市連続放火事件を追っていた。監視カメラの情報とプロファイリングから捜査を進めるが、発生予測地点を外すたび、周囲の反発は強まっていく。一方、記者復帰を狙う東都放送報道局・版権デスクの土方玲衣は、中学校時代の同級生である敦子の捜査を局の看板番組『ニュース・X』で取り上げることを思いつく。難事件に挑む女性捜査官、複雑化する現代型犯罪―より注目を集める内容で番組を構成するため、連続放火と同時期に起きた埼玉県の連続路上強盗致死傷事件を調べ始める。やがて二つの凶悪事件を結ぶわずかな線を見出した玲衣と敦子は、都市に溶け込む意外な犯人像にたどりつく。時を同じくして衆院選の開票日が迫るなか、二人の執念の涯てに、前代未聞の“事件中継”が始まろうとしていた―緊迫の報道×本格警察小説。

著者等紹介

長沢樹[ナガサワイツキ]
新潟県生まれ。2011年、『消失グラデーション』で第31回横溝正史ミステリ大賞を受賞してデビュー。2013年、『夏服パースペクティヴ』で第13回本格ミステリ大賞候補。現在もテレビ番組制作に携わる傍ら小説を執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

111
警察と報道で手を組んで2つの事件に迫る。今までの長沢さんとは違いますがいい感じでした。2017/04/20

いつでも母さん

110
ふー読み切った!前半は、会話文が多過ぎてなんだかなぁだったが、後半はグイグイ来ました。なんて哀しい過去からの脱却なのだろう。たった一人の友いや、分身と言おう。その幸せを願っただけなんだーなのに・・こちら追う側・渡瀬敦子警部とTV局勤めのかつての同級生・土方玲衣。この二人も悲しい過去を共有する『同志』だった。この辺はちょっと突っ込みたいところではあったが、兎に角ダークナンバーの意味が哀しすぎるのだ。策を弄した美和と分析捜査の敦子と報道の玲衣・・敦子と玲衣のコンビで続編もあるかな?2017/04/19

タックン

97
中学校の同級生で似たような境遇をもつ高学歴エリート美人女子が警察と報道の両面から事件を追う話。不器用だけど分析力が凄い警察の敦子・まっすぐ将来の目標をみすえ突き進む玲衣・・・そのキャラ設定がいい。事件は当初はコアすぎて読みにくいけど真相に近づいてきて俄然面白くなっていく。真相は現代の悲しい中国が垣間見えるが、被疑者死亡とか政治的解決とかお得意の締め方でちょっと拍子抜け。とはいえ2人のキャラからしてドラマとか映画化したら面白いかも?続きも期待できるな。2017/07/15

ナミのママ

63
【女祭り@月イチ】警視庁刑事の敦子と放送報道局勤務の玲衣は中学の同級生。この二人が追う2つの事件が絡んで最後は・・というストーリー。警視庁と報道局、どちらも登場人物が多く、2つの事件もそれぞれが複雑。中盤までかなり我慢してしっかりと読みました。一つにまとまったあたりから面白くなるのですが、ちょっと複雑過ぎに感じました。著者の過去の作品も途中断念しているのだけど、これが作風なのでしょうか。2017/05/26

よっち

46
監視カメラ情報とプロファイリングで連続放火事件を追う警視庁刑事部分析捜査三係の渡瀬敦子。記者復帰を狙う東都放送報道局・版権デスクの土方玲衣。中学校時代の同級生二人が事件を追う報道×警察小説。消極的理由から警察官僚の道を選んだ敦子。野心を持って成り上がると決めた玲衣。似たような境遇ながら正反対の性格だった二人を掘り下げつつ、時に協力しながら執念で犯人に迫る展開は、情報が多くリーダビリティにやや難はあるものの、明らかになってゆく真実と解決に向けて加速していく面白さがあり、著者さんらしさを十分に堪能できました。2017/05/05

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