あたらしい名前

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  • サイズ B6判/ページ数 317p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152096241
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

ジンバブエの少女は暴力的でもろい世界のなかで成長していく。ジュノ・ディアスが絶賛したPEN/ヘミングウェイ賞受賞のデビュー作ジンバブエの少女ダーリンは、暴力的でもろい世界のなかで成長していく。ジュノ・ディアスが絶賛した新人作家のデビュー作がついに登場。ブッカー賞最終候補作、PEN/ヘミングウェイ賞受賞作

ノヴァイオレット・ブラワヨ[ブラワヨ ノヴァイオレット]

谷崎 由依[タニザキ ユイ]

内容説明

ジンバブエからアメリカへ―。グァバを盗んだり、ごっこ遊びをしたり、天真爛漫に遊ぶジンバブエでの日々を経て、少女ダーリンはアメリカに移り住む。しかし豊かで物があふれる国での暮らしは、予想外に戸惑うものだった。笑いをまじえながら生々しい現実を軽やかに描き、ジュノ・ディアスに絶賛されたデビュー作。PEN/ヘミングウェイ賞受賞。

著者等紹介

ブラワヨ,ノヴァイオレット[ブラワヨ,ノヴァイオレット] [Bulawayo,NoViolet]
1981年、ジンバブエ生まれ。コーネル大学でトルーマン・カポーティ・フェローシップを受けて創作の修士号を取得。2010年に短篇「ブダペスト襲撃」を“ボストン・レビュー”誌に発表し、高く評価された。同短篇を書き継ぎ、2013年に初の長篇となる『あたらしい名前』を発表し、ブッカー賞最終候補に選出され話題となった。また『あたらしい名前』はPEN/ヘミングウェイ賞、ロサンゼルス・タイムズ文学賞、アフリカ文学に与えられるエティサラート文学賞を受賞した

谷崎由依[タニザキユイ]
京都大学文学研究科修士課程修了、作家、翻訳家、近畿大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

104
ジンバブエにいた頃、彼女は何も知らない無邪気な子供だった。アメリカに行ってから彼女の立場は否応もなく、大きく、変わってしまった。フィオレナ叔母さんの話す英語が伝わらなかったのにどう伝わるかを教えなかったダーリンと、その事実に打ちひしがれる叔母さんの姿の世代間のギャップが残酷だ。しかし、そんな彼女もアメリカではいつまでたっても異邦人のままだという現実が、静かに打ちのめす。子ども視点で浮かび上がるエイズに罹った父親の死を望んだ事、近親者による子供への性的虐待、黒人が白人や別の黒人を虐げる現実に背筋が凍る。2019/01/30

どんぐり

87
少女の目線で描いた絶望の国ジンバブエ、そしてアメリカに住んでグァバの木に思いを馳せるアフリカン・アメリカンによる18篇。白人夫婦を襲撃する黒人のならず者たちと破壊された家に入り込んで遊ぶティーンエージャーの「ブラク・パワー」と洋服ハンガーの針金を使って胎児を掻き出そうとする「あたらしい名前」。そして、母親と父親と子どもたちとを残し、へその緒を土のなかに残し、祖先とその骨とを墓に残し、彼らを彼らにしているものすべてを残して、あとに残して出てゆく「いかに彼らは出ていったか」の詩篇がいい。2019/01/02

のぶ

67
何とも感想のまとめ難い作品だ。文章が難しい訳じゃなく、子供の視点で淡々と語られる物語。ジンバブエからアメリカに移り住んだ少女ダーリンの話。あくまでイメージからとらえた印象だが、大きく言えば人の幸せの意義を問う物語。貧困だけど楽しいジンバブエでの無邪気な生活。豊かで自由なアメリカでのどこか変な日々。それらの対比がダーリンの無邪気な姿から感じられるような気がする。捉えどころのないこの物語の根幹は、そんなところにあるのではと思った。2017/03/16

トラキチ

62
原題"We Need New Names"私たち読者の大半はジンバブエという国の名は知っていても、アフリカのどのあ たりにジンバブエという国があることを知らないでいる。 本作は私にとって、アフリカを題材とした文学の登竜門として凄く響く作品となった。本作はブッカー賞の最終候補ともなっていて、作者のブラワヨは本作において読者に訴えかける内容は祖国への愛情に満ちている。 そして特筆すべきは訳者の谷崎由依さんの少女の気持ちを汲み取った繊細かつ軽妙な語り口の翻訳文。 2017/03/22

星落秋風五丈原

60
エッセイスタイルで描かれるジンバブエ出身の少女ダーリンの前半はジンバブエ、後半は新天地アメリカの生活が描かれる。Darling(愛しい子)はともかくとしてやんちゃなBastard(庶子)、Godknows(全知の神)などぎょっとする名前が飛び交う。あくまで子供の視点から見た大人達の不条理、諦め、国の腐敗などが描かれる。賞をもらった冒頭の『ブダペスト襲撃』はやはり素晴らしい。明かされる友達を妊娠させた男の正体、子供達の前に現れた綺麗な女の人の真実など、かなりシリアスな内容をああいう終わり方にするとは。2016/08/14

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