出版社内容情報
世界中で旋風を巻き起こしたピケティの主著にして原点。母国フランスの税務データを徹底分析し、格差の構造をあぶり出す本格研究書。「あからさまに格差が大きくなった社会は本質的に不安定だ」――二〇世紀フランスにおける不平等を巨細に追究した歴史的大著。翻訳協力/清水和巳、解説/若田部昌澄(ともに早稲田大学教授)
トマ・ピケティ[ピケティ トマ]
山本 知子[ヤマモト トモコ]
山田 美明[ヤマダ ヨシアキ]
岩澤 雅利[イワサワ マサトシ]
相川 千尋[アイカワ チヒロ]
内容説明
フランスの1901‐1998年までの約100年間における税務記録を徹底分析し、20世紀の同国における格差の長期的構造を浮き彫りにする。経済学者ピケティの出発点となり、『21世紀の資本』へと連なる記念碑的研究書。
目次
概論 高所得者に注目するのはなぜか?
第1部 20世紀フランスにおける所得格差の推移(20世紀の間に5倍になった「平均」購買力;20世紀フランスの高所得者の所得構成と所得水準の推移;20世紀フランスにおける給与格差)
第2部 20世紀フランスの高所得と再分配(1914年から1998年までの所得税法;誰が何を払ったのか?)
第3部 フランスとクズネッツ曲線(「不労所得生活者の終焉」は税務統計上の幻想なのか?;諸外国の経験と比べてフランスをどのように位置づけるか?)
結論 21世紀初頭のフランスにおける高所得者
著者等紹介
ピケティ,トマ[ピケティ,トマ] [Piketty,Thomas]
フランスの経済学者。パリ経済学校経済学教授。社会科学高等研究院(EHESS)経済学教授。1971年クリシー生まれ。EHESSおよびロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)で博士号を取得後、マサチューセッツ工科大学(MIT)助教授を経て現職。学会誌への寄稿、著書多数。経済成長と所得および富の分配との相互作用に関する歴史的・理論的研究を行なっている。2013年にヨーロッパ経済学会が選ぶユルヨ・ヨハンソン賞を受賞。同年にフランス語版、14年4月に英語版が刊行された『21世紀の資本』(日本版は14年12月刊)は世界的ベストセラーとなる
山本知子[ヤマモトトモコ]
フランス語翻訳家。早稲田大学政治経済学部卒。東京大学新聞研究所研究課程修了
山田美明[ヤマダヨシアキ]
フランス語・英語翻訳家。東京外国語大学英米語学科中退。ベンポート&カービー『AI時代の勝者と敗者』、ザッカーマン『史上最大のボロ儲け』他多数
岩澤雅利[イワサワマサトシ]
フランス語翻訳家。東京外国語大学大学院修士課程修了
相川千尋[アイカワチヒロ]
フランス語翻訳家。お茶の水女子大学大学院人間文化研究科修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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