プランD

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プランD

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  • サイズ B6判/ページ数 608p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152096180
  • NDC分類 943
  • Cコード C0097

出版社内容情報

東ベルリンで起きた事件に挑むのは、東西ドイツ合同の捜査陣。統一されなかったドイツを舞台にして、社会の暗部を抉り出すサスペンス統合されず分裂したまま今世紀を迎えたドイツ。東ベルリン郊外で西側出身の教授が殺された。その手口は廃止されたはずの秘密警察のもの。東西合同で捜査にあたる刑事の前に立ちはだかるものは?

ジーモン・ウルバン[ウルバン ジーモン]

長谷川 圭[ハセガワ ケイ]

内容説明

1990年に東西ドイツが統一されなかった世界。そこでは、東ドイツは“再生”という改革を経て、社会主義国として生き残っていた。2011年10月、東ベルリンの郊外で、殺害された一人の老人が発見される。その手口は廃止されたはずの秘密警察・シュタージのものだった。おりから経済的窮地を脱する決め手となる東西交渉が始まろうとしていた。事件のせいで西側との交渉が決裂すれば、東ドイツ経済は破綻する。当局は事件を速やかに解決すべく、東西合同の捜査に踏み切った。東ベルリン警察のヴェーゲナー警部のもとに、西ベルリン警察特殊捜査班のブレンデル刑事と、西ドイツ連邦情報局の参事官カイザーが送りこまれてくる。だが、捜査にあたる刑事たちの前には、不可解な壁が立ちはだかるのだった…あり得たかもしれない世界を舞台に描く、異色のサスペンス。

著者等紹介

ウルバン,ジーモン[ウルバン,ジーモン] [Urban,Simon]
1975年西ドイツのハーゲン生まれ。ミュンスター大学でドイツ文学を、ライプツィヒ・ドイツ文学研究所で創作を学び、短篇小説で多数の賞を獲得した。『プランD』が長篇デビュー作である。現在はハンブルクと東ホルスタイン地方のテハウに住み、大手広告代理店でコピーライターとして働いている

長谷川圭[ハセガワケイ]
1970年生、高知大学人文学部独文独語学科卒、フリードリヒ・シラー大学イエナ哲学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばんだねいっぺい

29
 東西ドイツがもし統一されなかったらのもしも世界のサスペンス。その世界で、事件を闇へ葬る力を持つのは、あれということで元彼女と失踪した親友への妄執に振り回されながら、捜査のための捜査をする刑事の物語。最後の会話だけ、スカっとしたかなぁ。 2019/09/22

Yuji

6
久し振りの感想となります。本当に面白かったですよ、これが!!大絶賛です。スパイ小説かつ、歴史SFであり、カフカ的不条理小説かと思えば、刑事ドラマのような、類例のないナニカ。妄想とギャグの自分語りがまったくパワフル。描写が重厚でぐいぐいと来ました。(キャッチ22が近いかなあ、敢えて言えば)2021/02/02

みろ

4
東西ドイツが分断したまま21世紀になった世界の東ベルリンで起きた殺人事件の話なんだけど、ヴェーゲナーの別れた女への妄執描写がしつこくて疲れた。再生された東ドイツが車はイマイチでも情報機器や音楽プレイヤーなどは西からも羨まれる製品を作ってるとか、解散したようなしてないようなシュタージの存在などをも少し掘り下げて欲しかった。2016/10/31

H.S

1
所謂ピンチですね2017/09/24

Sally-m

0
もし、東西ドイツが、統一しなかった世界という設定が、興味深かったので、読んでみました。 話が、散乱していて、ちょっと、解かりづらかったです。2017/01/17

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