貨幣の「新」世界史―ハンムラビ法典からビットコインまで

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貨幣の「新」世界史―ハンムラビ法典からビットコインまで

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  • サイズ B6判/ページ数 400p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152096111
  • NDC分類 337.2
  • Cコード C0033

出版社内容情報

「お金」はいつ生まれ、いかにして私たちの人生を翻弄するようになったのか? JPモルガンの現役投資銀行家が語るリッチな人類史。

金融危機を経験したウォール街の投資銀行家が25カ国を訪ね、生物学、行動経済学、古銭学などの最新知見を基に「お金」の魔力に迫る。ノーベル賞受賞者、伝説のFRB議長、元米国大統領らが絶賛

内容説明

お金のルーツは人類誕生以前にあり?「債務」は「コイン」よりも歴史が古い?日本の「お中元」「お歳暮」の慣習はなぜユニークなのか?宗教がこぞって説く「富は少ないほどよい」「足るを知れ」の真意とは?貨幣を見ればその国の盛衰が予測できる?ウォール街の投資銀行家が、日本を含む25カ国以上を訪れ、脳科学、行動経済学、歴史学、宗教学、古銭学などの専門家に取材を重ね、「お金」の起源とその魔力に迫る。

目次

第1部 精神―アイデアのルーツ(ジャングルは危険がいっぱい―交換の生物学的起源;私の心のかけら―お金の心理学的分析;借金にはまる理由―債務の人類学)
第2部 身体―お金の物質的形態(ハードな手ごたえ―ハードマネーの簡単な歴史;ソフトなのがお好き?―ソフトマネーの簡単な歴史;バック・トゥ・ザ・フューチャー―お金の未来)
第3部 魂―価値の象徴(投資家は天使のごとく―宗教とお金;貨幣は語る―お金に表現された芸術)

著者等紹介

セガール,カビール[セガール,カビール] [Sehgal,Kabir]
米電子決済サービス企業ファースト・データ企業戦略担当。元JPモルガンの新興市場部門ヴァイス・プレジデント。アリババのIPO(新規株式公開)などを担当。ダートマス大学、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス卒業。ジャズ・ミュージシャンでもあり、プロデュースしたThe Offense of the Drum,Cuba:The Conversation Continuesでグラミー賞を2度受賞している。米海軍予備役、外交問題評議会の任期付会員、大統領選挙戦のスピーチライターも務める

小坂恵理[コサカエリ]
翻訳家。慶應義塾大学文学部英米文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

146
貨幣の世界史という名の通りに人類の創世記からの話が読み物的に説明されています。あまり理論とかそういうことではなく社会学的な見地からの分析なのでしょう。日本についてもルース・ベネディクトの分析から贈り物の習慣について敷衍されています。どちらかというと贈与の理論に近いのかもしれません。比較的読みやすいのでペーパーバックでも読んでみようと考えています。2016/07/31

えちぜんや よーた

76
地域通貨に関するエピソードが興味深かった。1991年にニューヨーク州イサカで流通したイサカ・アワーだ(P241)。アワーは地域内(イサカの半径32km圏内)で循環し地域事業の振興と雇用創出を促したという。通貨の裏付けは地域内の実物資本によってなされたていた。これを日本に当てはめれば、商店街や地方自治体が政府から支給される地域振興のための補助金や助成金の必要性が薄れる。また東京資本の会社(◯オンとかコンサル会社)に富をスポイルされて、地元経済がかえって疲弊するという面白くない話もなくなるのではないだろうか。2018/02/28

ゲオルギオ・ハーン

27
タイトルから分かりにくいが、内容は貨幣についていろいろな角度から調べ、考えてみようという一冊。ネタとしては面白い話は多かったが、個人的には「なぜそうなったのか」という点で突き詰めてほしかったので事例を羅列していくだけでは消化不足だった。時系列もバラバラなので古代ローマ時代の貨幣政策の話はまとめてくれた方が面白かったと思う(第二次ポエニ戦争時代の貨幣不足はデノミネーションで解決、内乱時代はガリアから強奪した金で貨幣不足を解決、ネロ帝の政策など)。貨幣をソフトとハードで分ける考え方も面白い。2023/12/30

roughfractus02

10
原題はCoined:The Rich Life of Money and How Its History Has Shaped Usであり、副題「貨幣の豊かな一生、それはいかに歴史を通じて我々人類を形成してきたか」とあるように、紙メディアが作る時系列的歴史なく、歴史を「通じて」コイン化されるパターンを見出すことが本書の目論見に見える。サイバー空間の電子マネーに関わる著者が、精神、身体、魂なる鍵語でランダムな過去データとして貨幣の歴史を眺めると、貨幣が意思決定や行動を刺激する債務と捉え直される点が面白い。2018/07/10

左手爆弾

10
最初のあたりでなんだか嫌な予感がした。金持ちが道楽であちこち回って得た知見をしつこく書くような本のように見えた。で、実際にそうであった。金を価値の象徴と定義し、進化生物学、脳神経科学、人類学など幅広い分野から考察する。金の形態としてハードとソフトの論争があることは知らなかったし、これからの金の形態を予想する点なども面白かった。が、後半の方で急に「貧しいは正義じゃない」みたいな話で宗教の話をしだすのは、本書の筋からしても不要だし、JPモルガンの元社員の弁明のようにも感じられて、なんだか変な感じだった。2016/08/08

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