日本 呪縛の構図〈下〉―この国の過去、現在、そして未来

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日本 呪縛の構図〈下〉―この国の過去、現在、そして未来

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  • サイズ B6判/ページ数 360p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152095916
  • NDC分類 302.1
  • Cコード C0036

出版社内容情報

独走する政治、経済の混迷、困難を極める外交――こうした日本の現在を捉える「歴史の呪縛」とは? 在日40年、この国を愛して止まない筑波大学ビジネススクールの米国人教授が描き出すその真実

内容説明

日本を知り尽くした著者だから見える、この国の進むべき道とは?機能不全の政治、過去の遺産にとらわれた経済、前途多難な外交、矛盾を許容する社会―。歴史への省察をもとに、こうした日本の今をしばる「呪縛の構図」が、丹念な分析によってあぶり出されてゆく。下巻では、高度成長期から現在に至る政治と経済のしくみ、社会と文化の変遷、そして日本と世界との関係を徹底解説。池田勇人、田中角栄、小沢一郎など、キーパーソンを通して浮き彫りになる戦後政治の実態、トヨタ自動車からキーエンスまで、さまざまな業界の浮沈から見える経済の内実、「オヤジギャル」や「草食系男子」の胸の内、近隣諸国との関係がこじれた真の理由、そして現代日本の最大の課題と求められるリーダー像とは?中国の台頭、東日本大震災、少子高齢化などの内外の変化を冷静に見据え、「アジアの世紀」におけるこの国の進路を大胆に提言する。巻末に「日本語版へのあとがき」を収録。

目次

第2部 日本を支配する「歴史の呪縛」(経済と金融;ビジネス;社会的・文化的変容;政治;日本と世界)

著者等紹介

マーフィー,R.ターガート[マーフィー,R.ターガート] [Murphy,R.Taggart]
筑波大学大学院ビジネス科学研究科教授(国際経営プロフェッショナル専攻課程。国際関係・経済学、国際金融市場担当)。1952年、ワシントンD.C.生まれ。15歳で初来日、20代で再来日し、以後40年ほどを日本で過ごす。ハーバード大学(東洋学専攻)卒業、同ビジネススクールMBAプログラム修了。バンク・オブ・アメリカ、チェース・マンハッタン、ゴールドマン・サックスの各東京支社などで投資銀行家として活躍し、1992年に経済評論家として独立。98年筑波大学客員教授、2005年より現職

仲達志[ナカタツシ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さきん

32
小沢一郎氏を含めた民主党を高く評価していたことには驚いた。軍事的に独立という著者の考えとは一致しているとは思った。しかし、小沢氏に著者のいう程ビジョンを持ち合わせているようには見えなく、やはり民主党議員の政治屋観はぬぐえない。また、プラザ合意もアメリカ寄りの見方をしていて、まあそうかと思った。また最近の知日派をニュージャパンハンズと読んでいて日米の軍事的関係を強化どころか、米軍の支配下に日本政府を喜んで置く勢力であるということを事細かく説明していてなるほどと思った。2018/05/01

suzuki

7
下巻は、バブル崩壊後の話。 著者はビジネス科学が専門であるため、文化や政治はそんなに詳しくないんだろうなというのが、自分もある程度の実体験を以て見ている事象になってくると浮彫になってくる。 それでも、在日外国人学者からみた日本評としての面白さは上巻と変わらない。 制度疲労している社会を変えるには、変革の志を持った有力者層が必須だなと思うが、今の日本で有望だとしたら、やはりベンチャー創業者とかかなあ。。2023/02/11

beeline

5
上下巻とも名著とまでは言えないまでも佳書と思う。どの章を読んでも海外の視点から見た示唆に飛んだ意見と解説が読める。下巻ではニュー・ジャパン・ハンズの解説が面白かった。それにしても著者の日本通ぶりは度を越している。2016/10/06

spike

5
上下巻読了。薄っぺらくない情報量に基づく非常に優れ示唆に富んだ歴史・日本文化の研究と洞察だと舌を巻いていたら(日本人でないからできなおかつ正確な思考と観察のてんこ盛り!)最後50ページでいきなりそれまでの筆致とガラリと変わってぐんぐん斬り込んでくる。本当に(いろんなことに関する自身の無関心含め)示唆に富む本。2016/02/27

simplegg

4
日本在住40年のアメリカ人著者による日本論.原著は,日本について著者が本当に重要だと考えることを欧米の読者に伝えるために書かれたもの.上巻は,速習日本史(高校までの)のような感じで,やや物足りなかった.下巻は日本現代史と政治・経済といった内容が,まとまって,かつ,明確な視点で論じられており,充実していた.必ずしも中立,第3者の視点というわけではないだろうが,“外側”からの視点は日常触れる論調とは異なっていて興味深かった.ここでの主張に何らかの判断を下すには,もう少しこの辺りの勉強が必要と思った.2020/08/14

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