日本 呪縛の構図〈上〉―この国の過去、現在、そして未来

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日本 呪縛の構図〈上〉―この国の過去、現在、そして未来

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  • サイズ B6判/ページ数 328p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152095909
  • NDC分類 302.1
  • Cコード C0036

出版社内容情報

独走する政治、経済の混迷、困難な外交――在日40年、日本をこよなく愛する筑波大学ビジネススクールの米国人教授が明かすその実像

独走する政治、経済の混迷、困難を極める外交――こうした日本の現在を捉える「歴史の呪縛」とは? 在日40年、この国を愛して止まない筑波大学ビジネススクールの米国人教授が描き出すその真実

内容説明

在日40年、この国を愛してやまないアメリカ人大学教授が描く「Japan」の肖像とは?日本とは一体どんな国なのか?この国のどこが多くの外国人を惹きつけ、また、いかなる歴史的経緯が今日の姿をつくり上げたのか?そして、各国が日本から学べる貴重な教訓とは?世界の読者に向けて語られるこの国の全貌―。上巻では、古代、平安、鎌倉、室町、戦国、江戸、明治から第二次世界大戦を経て、高度成長期に至る歴史を詳述。現在に息づく平安貴族の美意識、能や茶道など独自のハイカルチャーを生んだ中世、近代の出発点であり、世界を魅了するサブカルチャーの源流でもある江戸時代、維新以降の急速な大国化、そして戦後の「奇跡の時代」までを鮮やかに解き明かしてゆく。ハーバード・ビジネススクールでMBAを取得した元投資銀行家であり、『平家物語』から喜多川歌麿まで日本文化をこよなく愛するマーフィー教授が、持てる知識を惜しみなく注ぎ込んだ日本論の集大成。

目次

第1部 呪縛の根源を探る(江戸時代以前の日本;日本近代国家の育成;明治維新から占領期まで;奇跡の時代;高度経済成長を支えた諸制度;成長の成果と弊害)
付録(明治の指導者たち;戦後日本の有力な政治家・官僚たち)

著者等紹介

マーフィー,R.ターガート[マーフィー,R.ターガート] [Murphy,R.Taggart]
筑波大学大学院ビジネス科学研究科教授(国際経営プロフェッショナル専攻課程。国際関係・経済学、国際金融市場担当)。1952年、ワシントンD.C.生まれ。15歳で初来日、20代で再来日し、以後40年ほどを日本で過ごす。ハーバード大学(東洋学専攻)卒業、同ビジネススクールMBAプログラム修了。バンク・オブ・アメリカ、チェース・マンハッタン、ゴールドマン・サックスの各東京支社などで投資銀行家として活躍し、1992年に経済評論家として独立。98年筑波大学客員教授、2005年より現職

仲達志[ナカタツシ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

35
2014年初出。『源氏物語』にプルースト『失われた時を求めて』の11C版のような一面があるのに対し、『平家物語』にはトロイヤ戦争を題材とする『イーリアス』や中世フランスの戦争を描いた『ローランの歌』との類似点が多いという(55頁)。この指摘は、日本文学だけ見ていてはワカラナイ。ヨコの歴史を見るべきだろう。75頁にあるような豊臣秀吉の朝鮮侵略は酷だと思う。98頁付近に書いてあることは、学校教育では教えられないことだろう。このような恥部も教えた方がいいが(~103頁)。2016/04/15

さきん

31
西欧から見た日本の通史が書かれるというのはありがたい。財政に対する考えも多くは一致していたので良かった。世の中の矛盾をそのままする日本人と日本文化の説明も明快に解説できている。しかし、性に対する見方は随分変でこじつけのような説明も多いと感じた。細かい所に関していくつか訂正が必要そうなところもあるが、外国人が本書を読めば、だいたい日本の等身大がつかめるのではないかというくらいには内容が良く練られている。2018/05/01

suzuki

9
筑波大でビジネス科学の教鞭を取る日本通の米国人が、当初日本入門書として筆を取ったのがきっかけで書いたという本格的な日本論。 上巻では、大和時代あたりから戦後の高度成長期までの通史を、世界史との比較を交えつつ鋭い洞察とともに解説している。 外国人からみた、当事者の主観が入らない日本の歴史観というのが新鮮で、かつまとめ方、考察ともに面白くて、ページを繰る手が止まらなかった。 続いて下巻へ。2023/01/12

koji

8
ちょっと関心領域から外れました。第1章だけ読んで、図書館に返却することにします。ただ外国人が日本を見る時、目から鱗なのは、その問題をズバッと一言で伝える表現の仕方であり、その点では参考になりました。2016/07/13

Mitz

7
「近代から現代にかけての日本の歴史は大半は悲劇である(25頁)」在日40年の現役大学教授である著者は、序文でこう言う。読み始めてすぐ分かる事、それはこの著が非常に鋭い洞察に満ちており、過去に触れたいかなる日本論よりも的確だという事。古代、平安、鎌倉、室町、戦国、江戸、明治から第二次大戦を経て高度成長に至る過程の考察に触れ、政治、経済、文化が個別に存在するのではなく、それぞれが有機的に相関することで歴史が形成されている事を知る。上巻は経済成長の成果と弊害の詳述まで。下巻は現代、そして未来の考察が続くだろう。2016/01/02

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