出版社内容情報
2003年から2014年までSFマガジンで描き続けられた好評連載の続篇、さらに他誌でのコミック、イラストを網羅する。
二〇〇三年から二〇一四年までSFマガジンで描き続けられた好評連載の続篇、さらに他誌でのSFエッセイコミック連載、文庫カバーイラストなどを網羅。水玉螢之丞のSFに関する(ほぼ)全仕事
内容説明
人はいかに、SFファンとしての人生を全うするのか?SFマガジンで描き続けられた好評連載の続篇、さらに他誌でのエッセイコミック連載、文庫カバーイラストなど、SFに関する(ほぼ)全仕事を網羅した第2弾。
目次
カラー作品集
1988年~
1998年~
2003年~
著者等紹介
水玉螢之丞[ミズタマケイノジョウ]
1959年埼玉県生まれ。漫画家、イラストレーター。SFマガジンでの「SFまで10000光年」「SFまで100000光年」ほか多数連載。著書に『こんなもんいかがっすかぁ』、『ナウなヤング』(杉元伶一との共著)、『SFまで10000光年』がある。2014年12月逝去。享年55(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そうたそ
33
★★★☆☆ 「SFまで10000光年」に続く水玉蛍之丞さんの仕事の数々を収録した一作。とにかくこれでもかというくらいにぎっしりと詰められた濃厚な内容は、これで2000円ほどしかしないという事実に「安すぎる」と叫んでしまいそうなほど。本作では半分ほどが過去の対談やカバーイラストを収録したもので、前作と本作で筆者の全仕事を網羅できる完全版といえるのではないかと思う。広くはないスペースにぎっしりと書かれた筆者独特の癖がある手書き文字が味わい深い。結構SFに関係ないことも多く書かれていたりするのが面白い。2016/02/22
くさてる
22
SFマガジンに連載されていたエッセイだけでなく、その他のSF関連のカバーイラストやエッセイコミックなども網羅して、本当に濃く読み応え有って楽しい一冊。そして良質のブックガイドにもなっています。エッセイの方では、話がどんどん狭義のSFオタクから何かにこだわる人々から眺めた今の世界、というべきものに広がっていっているようで、それが時に厳しく、身につまされて、でも笑ってしまう。一回読んだだけでは情報量を受け止めきれない。これから何度でも読み返す本だと思いました。2015/12/31
還暦院erk
13
蔵書精読。絵の上手い松岡正剛さんといった情報量。さらに、SFだけでなくアニメ・漫画・造形関連・釣りなども広く深く語り、言語や世代について鋭く切り込み、並みのコラムニストなんて吹っ飛びそう。イラストも、カラー絵は勿論、「ホンのお読味」p66、72、77、80あたり一枚絵で額に入れて飾っておきたいクオリティだし、紹介された本を端から読んでいきたくなる誘い方も絶妙だ…。オタク世界は実に惜しい才能を喪ってしまったのだなぁ、と改めてしみじみ。折々に再読していきたい。合掌。2016/08/27
ふくみみ
8
水玉さんの魅力はポップな絵柄もさることながら物書きの立場でなく同じファンの目線で濃く愛を語ってくれることにあると改めて感じた。これだけの量の仕事を仕事としてでなく愛を持って語れる引き出しがすごい。自分より古い時代から、自分がSFから離れた最近までSF者であり続けてくれて、それらの時代を感じながら読みました。有頂天はナゴム時代の話?とかタイバニは最近…てもう数年前なのか。アイマスの「てってってー」まであるんだよなぁ。2016/02/05
arisaka
7
音楽雑誌経由で好きだった自分には、SFはほとんど未知の世界。それでも、愛は伝わってくるし、好きなものはとことん好きなのが、おたく道。2016/02/04