エピローグ

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  • サイズ B6判/ページ数 304p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152095619
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

現実宇宙を制宙するOTCの構成物質を入手すべく行動する特化採掘大隊の朝戸連と相棒のアラクネ。二つの宇宙で起こった連続殺人事件の謎に挑む刑事クラビト。宇宙と物語に何が起こってるのか?

内容説明

オーバー・チューリング・クリーチャ(OTC)が現実宇宙の解像度を上げ始め、人類がこちら側へと退転してからしばらく―。特化採掘大隊の朝戸連と相棒の支援ロボット・アラクネは、OTCの構成物質(スマート・マテリアル)を入手すべく、現実宇宙へ向かう。いっぽう、ふたつの宇宙で起こった一見関連性のない連続殺人事件の謎に直面した刑事クラビトは、その背景に実存そのものを商品とする多宇宙間企業イグジステンス社の影を見る…。宇宙と物語に、いったい何が起こっているのか?

著者等紹介

円城塔[エンジョウトウ]
1972年、北海道生まれ。東北大学理学部物理学科卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。2007年「オブ・ザ・ベースボール」で文學界新人賞受賞。同年、『Self‐Reference ENGINE』(ハヤカワ文庫JA)で長篇デビュー。2010年『烏有此譚』で野間文芸新人賞、2011年、早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞、2012年『道化師の蝶』で芥川賞、同年、伊藤計劃との共著『屍者の帝国』で日本SF大賞特別賞を受賞。また2013年、『Self‐Reference ENGINE』の英訳版フィリップ・K・ディック賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

109
円城さんの長編小説です。彼の本はいくつか読んでいるのですがものすごく頭を使う必要がある気がします。考えるとむずかしいので、筋を追ってさらっと読んでしまいます。理系の方なので非常に論理的な感じがします。どちらかというと雰囲気を味わうのでしょうね。2018/04/30

starbro

94
SFは年に数冊しか読みませんが、『SFが読みたい!』2015年のベストSF小説国内1位だったので、遅ればせながら読みました。言葉遊びが多用されている独特の世界観は嫌いではないですが、本当に本作が2015年のベストSF1位なのでしょうか?いずれにしても妻が男型のインベーダーだったら厭だなぁ!2016/03/24

R

49
小説や、文章をSF的に解体して読ませてくれた一冊でした。荒唐無稽といったらいいのか、形而上の何かを扱った内容で、高度な言葉遊びと哲学めいた思考がもつれてほぐれてと、読む乱痴気騒ぎといった様相。凄い面白いけど、やっぱり意味不明で、凄く満足できました。なんというか、どうしても癖になってしまう。大好きだ。2016/02/19

もち

47
「ストーリーの最前線に到着しました」◆朝戸は資源を拾う。人智を超えた存在の、そのまた残滓を。椋人は事件を追う。宇宙をまたぐ、連続しない連続殺人を。人類が現実宇宙から物理宇宙へ退転した世界で、艦隊は句読点を掃射し、物語は今日も膨張する。■想像力の遥か向こう側からの一撃。回路が焼き切れそうな情報量。凡庸な理解を許さない起承転結、体感的には転転転転。一体これは何だろう。強いて言うなら、到達しきったSFに見せかけた、崩壊しきったラブストーリーか。2016/03/22

わんこのしっぽ

47
ついに手を出してしまった。円城さん長編初読み(「屍者の帝国」は別物なので除外してます)怖い物見たさで手に取った感が(笑)活字を追う毎に自分の脳細胞をフル回転させろ、読み取った文章を再構築して想像しろ!と追い立てられるよう。じわじわと来る面白みの小波の後に理解不能な大波に襲い掛かられる^^;波間の間に小島が見えてホッとしたのもつかの間、次の波が過ぎ去った後には小島が消えていた…。なぜあなたは山に登るのですか?そこに山があるから。なぜ私は円城塔を読むのか?そこに円城塔の本があるから!今回も完敗でした(笑)2015/11/03

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