内容説明
半分は白の魔使いだが、半分は黒の魔使いの血を持つネイサンは、他の白の魔使いたちとは違っていた。夜の闇が彼を悩ませる。白の魔使いの少女アナリーゼに恋をするが、ネイサンは檻に閉じ込められ、誰かを愛する自由さえ得られなかった。そして、運命の17歳の誕生日が近づいてきた…。衝撃の純愛ファンタジー。
著者等紹介
グリーン,サリー[グリーン,サリー] [Green,Sally]
イングランド北西部在住の作家。さまざまな仕事を経験したのち、2010年に小説執筆の楽しさに目覚め、それ以降ずっと書き続けている。デビュー長篇となった『ハーフ・バッド』は世界中で話題となった
田辺千幸[タナベチユキ]
翻訳家。ロンドン大学社会心理学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
20
三部作の第一作目であるため、本作だけではネイサンが善か悪かは判断が出来ない。儀式を終え、彼はやっとスタート地点に立ったばかりだからだ。更に、物語の冒頭にハムレットの台詞「物事に善悪はない。考え方ひとつで善にもなれば悪にもなる」が挙げられているが、そもそも異世界の善悪の判断基準すら危うい。なぜならば、白の魔使い達がネイサンを監禁する場面がかなりあるが、彼に加えられる行為がかなり残酷。三部作に亘って彼がどのような考え方をし、どんな選択をするのか、その過程を追ってゆくことがメインプロットとなろう。 2015/03/23
frosty
14
あまり気持ちのいいラストではなかったかな……でも、面白かったし、今度続編のHalf Wild を読んでみたいな、って思った。第二のJ. K. ローリングらしいけど、私、ハリーポッター読んだことないから比較できないんだよね(笑)というか第1巻半分くらい読んで挫折しちゃったからな……ハーフ・バッドはそれに比べて吸い込まれた。もちろん原作もいいのだろうけど、翻訳家の人の力でもあるんだろうな、って思った。2015/10/10
mayuri(Toli)
9
決して若くはない新人作家のサリー・グリーンのデビュー作で、現在に至るまで様々な賞にノミネートされています。高い評価を受けるのも納得な内容だと、個人的には思います。ファンタジー小説というフィルターを通して、暗くて痛々しいけれど、少年のリアルで瑞々しい成長の様子が、鮮やかに描かれている一冊だと思います。そこに描かれている内容は、決して夢と希望のファンタジーではありません。でも、そういったところが、わたしはとても気に入りました。 2015/03/19
肉嬢★
8
次から次へとくる試練が何とも酷なんだろう。果たして余地通り父親を殺してしまうのかも気になる。2019/04/30
☆ひとこぶラクダちゃん☆
6
暗い・・・。本当に根暗いお話。嫌がらせを受けている部分が細かく長く書かれている印象しか残らない。読んでいて滅入ってしまった。本当にどの年齢層に読んでほしいと思って書いてるのか分からない。続きはもう読まない。2015/04/06
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