出版社内容情報
「本物の骨」から作成したスタイリッシュに輝く標本を、動物骨格写真の第一人者が撮り下ろし、標本作製の稀有な専門家である獣医師がその機能美を完全解説する、ワールドクラスの大型写真図鑑。
内容説明
進化がデザインした究極の形。脊椎動物の骨格にはサイエンスとアートの両面から迫る革新的写真集。
著者等紹介
湯沢英治[ユザワエイジ]
1966年神奈川県横浜市生まれ。独学で撮影技術を学ぶ。表現の一環として2006年より動物の骨格標本の撮影を始め、2008年には初の写真集となる『BONES動物の骨格と機能美』(早川書房)を出版
東野晃典[アズマノアキノリ]
1976年兵庫県神戸市生まれ。東京農工大学農学部獣医学科卒業。獣医師。横浜市立よこはま動物園に勤務。野生動物の診療を行うかたわら動物学に関する教育活動にも携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つちっち
6
臓器を守り、筋肉の土台となり、運動の支持として、その動物の特徴が忠実に反映される骨格の写真集。 表紙にもなってるインドコブラの骨格の機能美は、洗練さと固有のデザイン性において極み!私のアイドル・カモノハシは、骨になっても不思議でいっぱい!ミシシッピーワニは頭ヂカラが凄い!インドオオコウモリは、やっぱり鳥類とは違う、獣なフォルム。 モノクロで撮られた、骨格だけになった脊椎動物たちを見ていると、何処か寂しげで、胸がキュッとなりました。2023/10/12
kinkin
6
脊椎動物の骨格写真集。詳しい解説も載っている。様々な環境に適応した 骨格の機能美に感動。2014/01/30
スイBLスキー
5
図書館より。自然教室で解剖(魚類・両生類・鳥類・哺乳類)後、とりあえず骨を見たくて。でもこの本は私にはアート過ぎた。
knot
5
図鑑でありアートでもある脊椎動物の骨格写真集。骨の美しさと計算され尽くした奇跡の造形、機能美に溜め息が出る。骨とは無意識に死を連想させるものであり、故に畏怖を覚える。と同時に生命の神秘を感じさせるものでもある。かつて世界のどこかで躍動し生命の輝きを放っていたからこそ、時を止めた今、それは生と死の両方を感じさせる唯一無二の存在なのではないだろうか。多種多様な生き物たちが様々な環境下で生き抜く為に永い年月をかけて進化を遂げた"美"の集大成がここにある。〜専門用語の多い解説なのに、ふりがながないのは不親切。2016/08/29
えすてい
3
動物園や水族館でおなじみの生き物。または食卓や鮮魚売り場でよく見かける魚、脊椎動物の骨格のみのモノクロ写真集である。我々が非常にごく当たり前に知っている動物、しかし、その骨格、特によく見知っている顔からは想像できない頭蓋骨を見る機会はまずないだろう。そんな「ありふれた」脊椎動物たちの骨格を知るのにはいい本。あの動物がこんな骨格・頭蓋骨の持ち主だったとはと、想像とは全然違う「発見」も盛りだくさんにある。2016/08/09