ハヤカワSFシリーズ
天狼新星―SIRIUS:Hypernova

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152092991
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

2015年、高速大容量の通信技術、光ソリトン通信を実用化したSOCOM社は、ネット上の不審なノイズ“ソリタリー・パケット”の排除のため、大河内未紀をリーダーとするエンジニア集団による対策チームを設立した。2058年、量子コンピュータ“フェイント・ボイス”の破壊作戦中に特殊電脳兵の林一等通信兵らは、未知の空間へ迷い込む。エンジニアと特殊電脳兵の時空を超えた邂逅が露わにした、壮大な極秘計画―その中心で、悲劇の少女は、この星の未来を予言する。現役の微生物学者にして劇団の作・演出家が、伝説の本格SF演劇を自ら改訂小説化。

著者等紹介

花田智[ハナダサトシ]
1964年生まれ。理学博士。つくば市の研究機関に勤務する。専門は環境微生物学・細菌系統分類学。研究の傍ら、1989年に結成した劇団「演劇レーベルB¨o‐tanz」で、脚本家・演出家として活躍。サイバーパンクSF、猟奇的クライムストーリー作品等で熱狂的な支持を得る。池袋演劇祭賞では、2008年「AWAY TARGET」(作・演出/高橋彰規と共同脚本)で大賞を、2009年「天狼新星‐RESTORED‐」(作・演出)でアゼリア会賞、2010年「Gluttony‐暴食‐」(作・演出)でキリンビール賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どらがあんこ

8
要素は濃いがするすると読める不思議な本。sf映画でよくあるシーンを言葉にするとこんな感じなのかなって。しかしそれを読ませるリズムがある。面白いですね。2018/11/26

臓物ちゃん

7
謎の通信障害に対応すべく徹夜中のシステムエンジニア達が、謎の少女の呼びかけによって電脳空間に吸い込まれ、未来のサイバーソルジャーと戦うハメになってしまう!そんなヨーロッパ企画vs攻殻機動隊みたいな不思議な味のデスマーチ量子サイバーパンク。まさかスナック菓子のおまけが重要なアイテムになってこようとは……。現実世界と電脳空間をヒョイヒョイ行き来したりと無茶な展開も多々あるが、どのキャラもバッチリ立ってるし軽快な語り口で楽しく読めた。2020/10/07

ハルト

5
謎の少女、電脳兵。電脳世界で未来と過去と現在が重なる。多次元空間、並行宇宙、時間。シンクロニティにより光速を越え空間と時間にぶれが生じ未来は少女の〈最後の通信〉により予言される。知識が足りないので理解しきれない部分も多かったのですが、未来は変えられるはずだと信じた彼らの最後が切ない。変わる未来、変わるはずのない未来。人を形づくるあるなしは記憶なのだろうか。でもこの専門用語やスナック菓子がもり沢山の作品が元は芝居だったというのがすごい。どういう舞台だったんだろう?文章が体言止め多用しすぎなのは微妙でした。2012/07/01

外道皇帝

4
量子コンピュータとか、意識を情報と化してネットワークで戦う電脳兵士とかワクワクする設定。読んでいて自分が本当に理解しているのか不安だけど、物語の勢いが素晴らしくてページを繰る手が止まりません。岡さんがどうやって実体化したのかよく分からんままでした。なんかすごい物語を読んだ気がする。2012/09/18

深海魚

2
元が舞台作品ということもあってか、展開がスピーディで飽きさせない。傑作だと思うんだけど、全然話題にならなかったのはなぜだろう……。中盤までの電脳SFっぷりも楽しいが、後半の量子SFの説明は舞台で観客に理解されたのかと変な心配までしてしまった。文字で読んでもなんとなくイメージするくらいしかできなかったのに、セリフで聞いたらポカーン……じゃなかろうか。いや、面白かったですけどね。2014/11/16

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