内容説明
「はやぶさ」風味の無人探査機がバナナ型宇宙人を夢想するといえなくもない表題作、林檎を求める旅人が無限に拡がる時計の街を往くらしい「エデン逆行」など、SFから幻想小説まで9篇で語られる、どちらかというとわかりやすく、そのくせ深い、人生と世界に関する個人的見解。
著者等紹介
円城塔[エンジョウトウ]
1972年、北海道生まれ。東北大学理学部物理学科卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。2007年「オブ・ザ・ベースボール」で文學界新人賞受賞。同年『Self‐Reference ENGINE』(ハヤカワ文庫JA)で長篇デビュー。2010年『烏有此譚』で野間文芸新人賞、2011年、早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞、2012年『道化師の蝶』で第146回芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
70
ゾウリムシは輪廻するか? ”捧ぐ緑”はムチャ面白い。これ好き。 その他は存在の認識が揺らぐようなよくわからないSF短編集2022/08/07
けい
67
読みやすいと言えば読みやすい作品ですが、内容については後半の短編を中心にさっぱり。他作品を読んだり、再読なりを繰り返していけば円城塔氏の文章楽しみ、理解できる様になるかな?(理解はむりかな)2014/05/06
TANGO
43
図書館本。自分が馬鹿になっちゃったんじゃないかと思うくらいには、難解。「パラダイス行き」「バナナ剥きには最適の日々」は大好きだけど、9つの話を読めば読むほど、そこから何かを読み解こうとすると、絡まる。で、また読み返したくなるんだろうな、と思う1冊だった。2014/04/30
山田太郎
40
コンピューターが書いたような小説とかピンチョンとか最先端とかわけわかんないけど読んでるとなんかかっこよさそうとか考える人が読んだらいいと思いました。読んでて面白いわけではないが、知的好奇心の充足という意味では満足2012/05/14
さっとる◎
29
二本の線で何かを結んでみたくて、ここへ来たのでした。イントロで聞こえた音が、透明な震える球形をしていたせいでもあります。それを何て言うのでしたっけ。あまりにも広い宇宙に目印を置いていくようなやり方で、誰にも見つからないので、そろそろわたしがいなくなりそうです。だから、ちょっとあなたに出会って良いですか。たくさんの夜が分解して、真っ暗なのはいつも路地裏です。何もない。と言って、既に全てがあるので、もしかしたら見つからないわたしも見つかるかもしれません。多角形と丸のことは、それから考えようと思っています。LR2021/12/31




