内容説明
活字と電子の狭間で物語のあり方が大きく変容しつつある現在、その最前線で思索を深める著者が物語的想像力の可能性を問い直す全12話。
目次
ギルガメッシュ叙事詩を読みすぎた男―H氏に捧ぐ
グリーンじゃないし、ゲイブルスもないけど
愛のために―或るヴィクトリア朝の物語
少年十字軍、もしくは世界中の水曜日をぜんぶ集めて
スルタン・イスマーイル・ウズン=ハッサーンと彼の誉れ高き後宮
世界終末ピクニック
東都奇譚介錯御無用
『ファストフード&スローキラー』シリーズ、著者インタビュー
サン=ジェルマン=デ=プレのカフェーにて(一九三八年製作)
小論(もうひとりのトールキン;ロケットでは辿り着けない処 イトウ・シヲリ)
アンケートの時間です
著者等紹介
新城カズマ[シンジョウカズマ]
小説家・架空言語設計家。有限会社エルスウェア代表取締役。柳川房彦名義でグランドマスターをつとめたメールゲーム「蓬莱学園」ワールドを小説化した『蓬莱学園の初恋!』でデビュー。2005年刊行の『サマー/タイム/トラベラー』(ハヤカワ文庫JA)で第27回星雲賞日本長編部門を受賞した。現在は物語、小説世界と現実の技術、Twitter,AR(拡張現実)を連動させた、「エアノベル」などの実験的試みでも注目を集めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
57
場所や時間を超えた話で楽しませてくれる12篇の短編集。各章もバラエティに富んだ構成で面白い。2024/05/07
竜鳥@灯れ松明の火
1
ググる本以外ではジンジャーエンジェル以来の新城カズマ本。12の物語があって、それぞれ独立してるものの、相互に関連性があったりするので、全体的なものでもあったり。最後にいたっては書き込み式!もう、何がなんだかわからない難解な書物です。2010/10/31
higurashi
1
短編の中で紡がれる、物語についての考察。新書を小説にしたような感じで、新書に比べて「自分で考える」ことができる。世界終末ピクニックが話としてもテーマとしても好き。2010/09/07
shu-u
1
12編の短編集。1編1編は短いが、言葉の妙であったり、小説の面白味といったものが十分に感じられる。意図が読み取りきれないものもあるけれど、それも含めて小説で遊んでいる(遊ばれている?)感が面白かった。2010/08/21
Reino
1
おお、読みやすい!と思ってるうちに読み終わってしまった。後半のネタや、全体の意図といったものには分からないところも多々あるけれども、おもしろかった。いつ読み返そうか。2010/07/31
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