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出版社内容情報
北京原人の発見に古生物学者として関わったテイヤール・ド・シャルダン神父。神と科学の狭間で苦悩し、バチカンからは危険視された波瀾の生涯を通じ、人類学の発展を描く傑作評伝。解説=佐野眞一
内容説明
一流の古生物学者、地質学者にして、敬虔なイエズス会士であったピエール・テイヤール・ド・シャルダン神父(1881‐1955)は、科学と信仰を融合させた独自の理論で知られる。そこには若き日に経験した第一次大戦の、毒ガス漂う苛烈な戦場の記憶も陰翳を添えた。しかし、その先鋭性ゆえに教会からは異端視され、テイヤールはパリから異郷中国へと「流刑」に処される。図らずもその中国で、彼は周口店における北京原人の発見に立ち会い、「ミッシング・リンク」の研究に重要な貢献を果たすことになった。戦時の混乱のさなかに消え去り、日本軍の関与も囁かれるこの原人骨は、今日なお捜索が続く。
目次
晩餐会
進化のプレリュード
ダーウィンの飛躍的前進
石器と洞窟芸術
ジャワ原人
テイヤール
内モンゴルでの発見
アウストラロピテクスとスコープス裁判
流刑
北京原人の発見
テイヤール、ルシール、スワンと出会う
黄の遠征とモンゴルの王女
ルシール、スワン、北京原人を復元する
北京原人、姿を消す
ローマ
余波
化石の発見はつづく
北京原人はどうなったのか?
著者等紹介
アクゼル,アミール・D.[アクゼル,アミールD.][Aczel,Amir D.]
統計学者にして、世界的に評価の高い科学ノンフィクション作家。カリフォルニア大学バークレー校にて数学を専攻し、オレゴン大学で統計学の博士号を取得。各地の大学で数学や科学史を教えるかたわら、数理科学や科学者の伝記を織り交ぜたノンフィクション作品を精力的に執筆している
林大[ハヤシマサル]
1967年、千葉県生まれ。東京大学経済学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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