ハヤカワ・ミステリワールド
犬なら普通のこと

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  • サイズ B6判/ページ数 340p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152090768
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

暑熱の沖縄。ドブを這い回る犬のような人生。もう沢山だ―ヤクザのヨシミは、組で現金約2億円の大取引があると知り、強奪計画を練る。金を奪ってこの島を出るのだ。だが襲撃の夜、ヨシミの放った弾は思いがけない人物の胸を貫く。それは、そこにいるはずのない組長だった。犯人探しに組は騒然とし、警察や米軍までが入り乱れる。次々と起こる不測の事態を、ヨシミは乗り切れるのか。血と暴力の犯罪寓話。

著者等紹介

矢作俊彦[ヤハギトシヒコ]
1950年横浜生まれ。72年ミステリマガジン掲載の短篇「抱きしめたい」で小説家デビュー。以後、『マイク・ハマーへ伝言』などで注目を集め、テレビ、ラジオ、映画、漫画など多方面でも活躍。83年、司城志朗との共著『暗闇にノーサイド』で角川小説賞を受賞。98年『あ・じゃ・ぱん!』でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。2004年『ららら科學の子』で三島由紀夫賞、『THE WRONG GOODBYEロング・グッドバイ』で日本冒険小説協会大賞に輝く

司城志朗[ツカサキシロウ]
1950年愛知県生まれ。名古屋大学文学部卒業。放送作家などを経て小説家になる。83年、矢作俊彦との共著『暗闇にノーサイド』で角川小説賞を受賞。94年『ひとつぶの砂で砂漠を語れ』で開高健賞奨励賞、98年『ゲノム・ハザード』でサントリーミステリー大賞読者賞に輝く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

山田太郎

24
これなら木内一裕の方がいいやと思った。沖縄の方言がうざいし、なんかあんまり魅力的とも思えんキャラばっかりでだったが、最後はよかった。このミスなんでこれランク高かったんだ?いまいちわからん2012/04/12

MURAMASA

11
今までに数冊読んだ矢作俊彦の本は、なんだか寂しげな男たちが昔を懐かしんでいるような雰囲気のする作品だったのですが、本作はたくさんのキャラが忙しく動き回って、後半のカチコミシーンも賑やかで、ずいぶん楽しませてもらいました。ハードボイルドっぽさは特に後半に強く、エリマキが死んでいくシーンなんて映画みたいにケレン味たっぷりでよかったです。他の方も書いてるように、馳星周のノアールみたいに破滅的なんだけど、でもどこかコミカルな感じがするのは、沖縄っていう舞台のせいでしょうか。って県民の方、ごめんなさい(笑)2010/01/07

ヨッシー

9
やくざを題材にした物語。2億円の取り引きがあり、強奪を企む2人。どういう方法で強奪するんだろうとワクワクして読み進めたが強奪方法もありきたり。しかも、あまりにも読みにくい。誰のセリフなのか分からない時があった。しかも、ところどころに車と銃の説明のオンパレード。途中で読む気が萎える小説でした。2014/02/05

おやぶん

8
主人公は東京でやくざをしていたが失敗して沖縄へと戻ったヤクザ。 地元に戻り入った組織である程度偉くなるが それに満足できずある計画を練ることに。 組織の資金を強奪し高跳びをするという彼の計画は 様々な要因により紆余曲折することとなるが成功することはできるのか? 沖縄を舞台に、ヤクザ、アメリカ駐留軍、刑事など いろんな登場人物が絡んで物語は進みます。 ちょっとご都合主義な所があったり 最後はそれまでのものがひっくり返される感じで 読後感はそれほど良くなかったかな~。 2014/12/26

乱読999+α

7
沖縄を舞台にしたノワールな小説。全ての計画が巧くいかない、相棒も感情の赴くままで指示通りに動かない。苛立ち焦燥が益々拍車かける。二転三転する結末。面白いはずなのだが、ダメだ‼灰汁の強い沖縄の方言がスピードを削ぐ。下手なアクションシーンが読みとれ取れない。残念な小説だった。2017/04/09

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