ハヤカワ・ミステリワールド
神の棘〈1〉

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  • サイズ B6判/ページ数 358p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152090546
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

1935年、ドイツ。若く優秀な保安情報部員アルベルトは、党規に従い神を棄てた。そして上官のハイドリヒから、ヒトラー政権に反発する国内カトリック教会の摘発を命じられる。一方、アルベルトの幼馴染マティアスは、大恐慌で家族を失くし、修道士として静かに生活していた。道を分かたれたはずの二人が再び出会ったとき、友情と裏切りに満ちた相克のドラマが幕を開ける。全二巻連続刊行の歴史ロマン大作。

著者等紹介

須賀しのぶ[スガシノブ]
1972年埼玉県生まれ。上智大学文学部史学科卒業。『惑星童話』で1994年上期コバルトノベル大賞の読者大賞を受賞。以後、ライトノベルを中心に活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆみねこ

69
カタカナ名前に大苦戦しつつ読了しました。ナチスの保安情報員アルベルトと幼なじみで修道士のマティアス。二人の運命はどう動いていくのでしょうか?感想は下巻で。2016/11/23

たか

62
第二次世界大戦のドイツ。 神に身を捧げる修道士となったマティアス。ナチスの親衛隊に入隊し、国内カトリック教会の摘発をするアルベルト。 正反対の道を選んだ二人の幼馴染みだが、裏切りや失望、拷問や弾圧を経験しながら、離別と再会を繰り返す。 上下二巻、千ページを超える大作で、上巻を読むのに苦戦をしてしまったが、後半からスピードが加速してきた。この勢いで下巻に進もう!B評価2018/05/20

藤月はな(灯れ松明の火)

54
皆川博子女史のナチスドイツ物を読んでらっしゃる人にとっては御馴染み。立場が逆転した二人。一人は生きるために神を捨ててナチスへ属し、一人は苛烈な心を持ちながら神に帰依し。バチカンによるナチスの崩壊活動、他人事の国防政策、付き纏う理想の崩壊と偽善。人を救う筈の慈悲深き神は無力だからこそ、人は虐げられるままだ。それを甘受するくらいならばその神を信じないと言い切った少女の気持ちがより一層、絶望を募らせる。アルベルトのユダヤ人迫害の翌朝のドイツ市民を同じだと認める場面はどこまでも人間らしいからの小賢しさを炙り出す。2013/07/21

モルク

44
ナチスドイツのもと、運命を分かつ幼なじみ修道士のマティアスとナチス親衛隊のアルベルト。ゲシュタボ、SD、SSの区別が未だによく理解できない。登場人物の横文字名も、何度も登場人物欄を見返さなければ覚えられない。ようやく覚えた辺りで上巻は終了。おもしろいのだが、意外と苦戦。しかし、今後もこの二人がどうなっていくのか気になる。2017/07/06

カザリ

39
須賀しのぶ作品は、シーンがすごく丁寧で演出力が高い。再読したくなる!後半が楽しみです。2015/04/18

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