内容説明
無人島に理想郷を築こうとした宗教組織が集団失踪した。そこで何が起こったのか?教団の足跡を取材中の女性フォト・ジャーナリストが発見した不可解な異物。そして彼女の周囲で起こり始める異変。数学者が、教団の教義から数学的に導き出した殺人連鎖とは何か?消滅したはずの教団は?カルト、廃墟、暗号、パラドックスなど、謎の迷宮の暗路に潜む真実を、数学論理が解き明かす、本格論理ミステリ。
著者等紹介
草上仁[クサカミジン]
1959年生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科卒業。1981年「ハヤカワ・SFコンテスト」佳作入賞。短篇「割れた甲胄」をSFマガジン1982年8月号に発表してデビュー。ヴェラエティ豊かな短篇作品を精力的に発表。1989年、1997年と星雲賞日本短編部門受賞。1997年『東京開化えれきのからくり』でSFマガジン読者賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
烟々羅
14
三年前だったか。カウンセリングと精神病理の本を読むのに疲れて「軽い料理エセイでも読もう」としたら、半生記の最後で幻覚をみて心療内科に通っているって話で終わる本を選んでしまったことがあった。 新宗教・オカルト・「すぴ」にまつわる狂気と正気の境界とはって話題から気分転換しよう、ショートショートから世に出た、割りきれる話と人情・ユーモアが得意な草上仁か。「文章探偵」以来読んでいなかったと期待して手に取ったのが、架空のカルト教団の行動原理はいったい何かって謎解きをメインにしたアクションありの長編だってことに (続2012/03/27
なつー
11
久々の上下二段組、しかも数学よりカルトが強くて読み進めるのに時間がかかった。 帰納法なのかこじつけなのかは置いといて、宗教などに対する理屈に不思議な説得力があった。数学が好きでこの本が気になった人には合わないかも。2017/08/29
tag
7
なんか、こう・・・、長かった。数学、宗教学などのネタが衒学的に散りばめられている。これは興味深いのだが、本編の方がモヤモヤしてしまう感じ。「連鎖」のアイディアはなかなか怖いものがあるから、本格ミステリよりサスペンスにした方がよかったかも。2009/12/06
読み人
5
<図書館本>私もタイトルで借りて、取りあえず最後まで読みました。途中で読むことを止めようかしらと二度くらい思いました。ヒロインがどうも私好みでは無いことと、カルト物があまり好きでは無いことが理由。裏表紙を読んでいたのに、借りたのだから、私の選択ミス。2014/04/07
ryu
5
「ある一貫した論理に従って連続殺人が起こっていく」というモチーフは本格ミステリの醍醐味のひとつだと思うし私も大好物なんですが、どうもその素材が上手く料理しきれてない印象。書き方は誠実だと思うのだけど、細部をリアルに近づけたせいで逆にフィクションの不自然さが浮かび上がってしまったってのが忌憚ない感想ですかねー。2010/05/26




