内容説明
豹頭の怪人グインは、小人族セムを味方につけ、知略をつくしてモンゴール軍を迎え撃つが、統制力と数に勝る軍勢に、じりじりと追い詰められてゆく。状況を打開しようとするグインは、巨人族ラゴンに援軍を求めるべく、危険を冒して砂漠奥地へと旅立った。しかし残されたイシュトヴァーンたちは、さらなる危機に陥るのだった!白熱の戦乱極まる『辺境の王者』と、パロに新たな陰謀が迫る『アルゴスの黒太子』を収録。
著者等紹介
栗本薫[クリモトカオル]
別名に中島梓。東京生まれ。早稲田大学文学部卒。77年中島梓名義の「文学の輪郭」で群像新人賞評論部門を受賞。78年『ぼくらの時代』で江戸川乱歩賞受賞。以後、作家・栗本薫、評論家・中島梓を使い分けて多彩な文筆活動を展開する。小説作品は、ミステリ、SF、時代小説、耽美小説と多岐にわたる。ライフワークともいうべき一大長篇ロマン「グイン・サーガ」は、2005年に100巻を達成し、早川書房より継続刊行中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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大福
2
グインという存在が、いよいよカリスマ化。戦いに明け暮れたノスフェラス編が一区切りつき、ここからやっと双子とパロの話へと展開していく。グインがとにかく全能過ぎるので・・シビれるか鼻白むかは五分五分かも?しかしすっかりモンゴール兵嫌いになる巻だなぁ。2009/10/18
へたれのけい
1
「辺境編がとっつきにくい」とかありましたが、んん、全然思いませんでした。むしろ六話目に慣れるのが大変だったかも。100巻とかまでいけば、又別の感想を持つのでしょう。長い物語は嫌いではありません。←好きって書けない性格!2017/03/10
myaown
1
新装版3・辺境 グインはノスフェラスの王となり「オレはどこから来たのか? 何故ここにあるのか?」という疑問の答えの片鱗をちりばめつつ辺境編は終了。モンゴールとの争いが一段落しそうな辺りからようやく物語に入り込めたかんじ。作者あとがきによれば、これは長い物語のプロローグだそうな。辺境編はほぼ戦いの描写で、実体験があるのか?ないのか?知らないけれど闘いの間合いとか手順?なんかが結構細かく描かれていて想像するだにグロい場面もあるのだが読む手が止まらない。後半は舞台をパロに移して新しい物語が始まる。2014/09/01
きよ
1
いよいよ物語が新しいステージにあがったと言える。ようやくパロの兄妹の元の目的地が明らかになったなあなどと。2009/07/11
うさ
1
理由はあるにしろあまりにもグインが凄い。面白さの一つではあるけれど、それを奇跡や運命ととるかご都合主義ととるかは難しいところかも。あと、個人的にイシュトヴァーンの株が上がりました。2009/04/24