内容説明
三千年の歴史をもつ王国パロは、新興国ゴーラの侵略の前に一夜にして滅び去った。王家の血をひくリンダとレムスの双子の姉弟は辺境の森に逃れるのだが、追手の追及にたちまち窮地に陥る。そのとき二人を救いだしたのは、忽然と現われた異形の戦士だった。衝撃の冒頭から30年、常に読者を魅了してやまない、豹頭の戦士グインの壮大な物語が新装版にて登場!大河ロマンの開幕を告げる『豹頭の仮面』『荒野の戦士』を収録。
著者等紹介
栗本薫[クリモトカオル]
別名に中島梓。東京生まれ。早稲田大学文学部卒。77年中島梓名義の「文学の輪郭」で群像新人賞評論部門を受賞。78年『ぼくらの時代』で江戸川乱歩賞受賞。以後、作家・栗本薫、評論家・中島梓を使い分けて多彩な文筆活動を展開する。小説作品は、ミステリ、SF、時代小説、耽美小説と多岐にわたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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すしな
43
055-23.動物の頭を持つ戦士というアイディは、タイガーマスクや鬼滅の刃とかミステリアスなキャラの象徴として使われていますけど、古代の機械でワープというところは、単なるファンタジーだけでなくSFの雰囲気も感じさせてくれる作品でした。黒伯爵いろんな意味で病気なのですけれど、殿がご乱心した時の家来たちのあり方としても面白かったです。2023/05/03
秋
6
新装版で文庫本2冊分までの内容。とても面白くグイグイ引き込まれ読みふけりました。しかし、あまりの怒涛の展開、これでもかこれでもかという運命神ヤーンの試練に読んでいる方はずっとハラハラし通し。疲れます。もう少しホッと和む場面も欲しいわ。ずっとこのハラハラが続くなら休み休み読まないと心臓持ちませんね。2010/07/23
へたれのけい
5
この前新装版全8巻を手に入れました。その位の長さなら読めるでしょうと云う事で、ぼちぼち切り崩してゆく予定です。 記述に就いてですが、意識して「づつ」と書いているのでしょうが「ずつ」の方が素直に読めます。それぞれなのでしょうが。2017/02/26
大福
4
装いも新たになったので、遂に手を出してみた・・けど、ちゃんと早くから読んでおけば良かったなぁ。この序章が書かれたのが30年前だというのに古さは特に感じさせない。キャラも魅力的だし面白い。ただ始まりであるだけにまだ茫洋としていて、ひたすらに「運命」と壮大さを押し出す感があるかも。文章を読んだ感触としては翻訳物のファンタジーを読んでいる気分。このあたりにハマるかハマらないかで好みが分かれそうな気が。後書きがちょっとなーと思いました。部分的に。2009/07/18
こんこん
3
とうとう手を出してしまった。最後までお付き合いできるか。さておき、30年を経ても色褪せた印象がまったくないのは、さすがと言うべきか。2009/03/13