内容説明
21世紀の今日、アメリカのプロレス界では、ビンス・マクマホン率いるWWEが独占市場を築いている。だが、ここに至るまでには、長い抗争の歴史が存在し、数々の神話や伝説が生み出されてきた。本書は、歴史学の研究者でもある著者が、膨大な資料にあたり、すべての虚飾を排してまとめあげた、真実のプロレス史である。
目次
1 ルーツ
2 カーニバル・レスラー
3 キャッチ・アズ・キャッチ・キャン時代
4 だまし技
5 ギミック、そしてテレビ
6 そのまま待て
7 ビンス・マクマホン時代
著者等紹介
ビークマン,スコット・M.[ビークマン,スコットM.][Beekman,Scott M.]
現在、リオグランデ大学リオグランデ・コミュニティカレッジで教鞭をとっている
鳥見真生[トリミマサオ]
1960年生まれ、東北大学法学部卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スプリント
7
プロレスの興行史です。レスリングからどのように興行化されたかの過程がわかります。 もう少しうまく読み物として構成を組んで欲しかった感じがします。2019/11/23
春風ヒロ
2
アメリカプロレス界で活躍した名選手について、当時の時代背景なども踏まえながら考察したもの。大してプロレスのことを知らない私でも、名前を聞いたことのある選手が多かった。かつてプロレスという競技が、どれほど社会的に大きな影響力を持っていたかが分かる本だった。
Uchibori_a
2
レスリングからプロレスへの変貌を資料から解説する珍しくまともなプロレス本2012/01/30
kemta
2
BC2500古代エジプトに始まるジャケットレスリング、ラフアンドタンブル、キャッチ、カラーアンドエルボー、グレコローマンといった競技としての成長過程はここ10数年の総合史を見てるよう。20世紀初頭からは一変してカーニバルレスリング出身のプロモーターによる見せ物化。1920年代にはワーク、シナリオ、ポリスマン、30年代には悪玉vs善玉などのギミックが誕生。50年代以降はTV放映をバックボーンにしたWWFとNWA→WCWの南北戦争。20世紀以降はプロモーターが主役だけどレスラー以上にガチだから面白い。2010/02/04
aki
2
かなりアカデミックな内容+他の方も指摘しているように、訳者にプロレス知識が無いので、確かに詳しい知識は得られるが、読み物として面白くは無いです。2009/09/14