ハヤカワSFシリーズ
天体の回転について

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  • サイズ B6判/ページ数 345p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152089069
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

科学文明と無縁に育った青年が天空にのびる“天橋立”で出会った女の子は、とびきり可愛い宇宙旅行の案内係だった―無垢な若者が初体験するめくるめく恋と大気圏離脱を描いた表題作、“ロボット工学の三原則”の間隙を突く「灰色の車輪」、男女の権利格差が逆転した社会の秘密を描く「性交体験者」、異星人との驚くべき最悪のコンタクトが語られる「三〇〇万」等、バラエティに富んだアイデアを論理的に突き詰めた、全8篇収録の奇想SF博物館。『海を見る人』に続く傑作ハードSF短篇集。

著者等紹介

小林泰三[コバヤシヤスミ]
1962年京都府生まれ。大阪大学基礎工学部卒。同大学院基礎工学研究科修了。1995年、「玩具修理者」が第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞してデビュー。以後『人獣細工』『肉食屋敷』などの作品集で、緻密な論理とグロテスクなイメージを特徴とするSF・ホラー短篇の名手としての評価を確立した。2001年発表の長篇『AΩ』、2002年発表の短篇集『海を見る人』(ハヤカワ文庫JA)で、日本SF大賞に連続ノミネート(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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JACK

26
○ 表紙がラノベみたいだが内容はハードなSF短編集。軌道エレベータが作られ、忘れ去られた未来を描く「天体の回転について」、ロボット工学三原則を巡る悲劇「灰色の車輪」、女性が圧倒的に優位な未来で男性が生贄になるグロテスクな物語「性交体験者」、火星の人面岩を調べるため宇宙飛行士になった女性が体験するファーストコンタクト「銀の舟」、科学が進歩した星の戦闘民族を描く「三〇〇万」、記憶を外部メモリに保存する未来の殺人鬼を描く「盗まれた昨日」など、一癖もニ癖もある作品集。個人的には「灰色〜」と「銀の舟」が好み。2017/08/21

ミツ

9
いつもどおりの小林泰三。精緻な物理法則のなかにエロ、グロ、萌え、ホラーをごたまぜにぶち込んだまさしく闇鍋のような短編集。萌え萌え軌道エレベーターガールに某ヤサイ人っぽい戦闘民族型侵略者に這い寄る混沌という面々の悪ふざけっぷりがなんとも愉快だが、どの作品もニュートン力学やらロボット三原則やら時間やら記憶を取り扱ったゴリゴリのハードSFである。もちろんそんな堅苦しいことを抜きにして奇想満載のファンタジー小説として読むことも可能だけれど。表題作「天体の回転について」と「時空争奪」が特に良かった。2014/03/08

KANEO

8
SF短編集。小林泰三氏の得意とするハードSF系です。表題作の『天体の回転について』の他『銀の舟』『時空争奪』がお気に入り。表題作はその後も読んでみたくなるお話です。『あの日』も中盤まで笑わせてもらいました。随所にアニメや特撮作品へのオマージュが見受けられます。どの作品もオチがちょっと捻ってあって楽しませてくれます。あ、あと表紙の女の子(リーナ)は文庫版よりもこっちのほうが好きだなあ。2012/10/19

背表紙裏

6
いつも通り若干のグロさとSFが面白く融合している作品。前作ほど絶賛できるような素晴らしい作品には出会えなかったが、どれもSFマインドに溢れ、十分楽しめた。「灰色の車輪」のようにロボット三原則にどう反発するか考察するのは面白い。「300万」は、どこかコミカルにすら思えるコンタクトに笑えて楽しめた。前作もそうであったが、SFらしい時間軸や次元感覚をグラグラさせられる感覚が味わえ、小林氏の十八番を楽しめよかった。2011/02/20

Tatsuya

4
SF短編集。同著者のSF短編集『海を見る人』と比べるとゴリゴリしたハードSFっぽさは薄れて、もうちょっととっつき易い印象。収録作にハズレがなくどの作品も面白かった。『あの日』のメタ的視点からの批評っぷりはゲラゲラ笑えるくらい面白かった。『銀の舟』は読み終わってみればシンプルな構造なんだけど見事に騙された。『時空争奪』の時の流れを「川」に比喩して展開されるスケールのでかい物語は度肝を抜かれた。『性交体験者』は生物好きにはニヤリとできる設定でよかった。『盗まれた昨日』は小林さんが好きそうな設定だなあという感じ2012/09/05

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