内容説明
イチロー、松井などの有力選手が次々と海を渡り、大リーグを沸かせる昨今。松坂大輔のボストン・レッドソックスへの移籍で、アメリカでの日本人選手に対する関心はますます高まっている。そんな現象を、長年にわたって太平洋を挟んだ二つの国で野球を観察してきたロバート・ホワイティングはどう見ているのだろうか?日本にやってきた外国助っ人選手が直面する文化摩擦を描いた名作『菊とバット』から三十年。その逆バージョンともいうべき新たな傑作がここに誕生!王とボンズ、偉大なのはどちらか?大リーグ一の嫌われ者は誰?乱闘劇の正しい鑑賞法は?メジャーの知られざるエピソードと日本人大リーガーの真実をユーモアたっぷりに描く痛快エッセイ。
著者等紹介
ホワイティング,ロバート[ホワイティング,ロバート][Whiting,Robert]
1942年アメリカ、ニュージャージー州生まれ。カリフォルニア大学から上智大学に編入し、政治学を専攻。卒業後、出版社勤務を経てフリー・ジャーナリストとなる
阿部耕三[アベコウゾウ]
1948年生まれ。1970年、早稲田大学文学部英文科卒。「夕刊フジ」編集委員。「夕刊フジ」の記者として84年ロサンゼルス、88年ソウル五輪を取材。1996年から98年には同紙のロサンゼルス特派員としてアトランタ・オリンピックやメジャーリーグを取材した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おもち
1
著者のイチロー革命を読んで面白かったのでもう一冊手にとってみました。が、期待したようなものではなく夕刊フジに連載したコラムに未発表のものを加えて書籍化されたもののようでした。2008年新年号の「松井とヤンキース、愛情物語の終焉?」には思わずニヤリとしました。 2013/04/07
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1
近大で出たとかでてないとかいうので読んでみた。。 メジャーリーグはあまりわからないが結構違うもんなんだな、と驚きながら読んでた。案外差別横行やらマナー悪かったりで大変なのね。。。2013/03/03
tomohilopp
1
2013年度の大学入試に使われたというニュースを見て読んでみた。買ってから気づいたことだが2008年初版のため、登場する選手やはやりのチームなどは当然古いが、非常によく書かれた本だった。原作者が日本文化に馴染みがあるため、食事や文化、練習方法、素行、考え方、チーム運営や戦略などにおける日米の対比は一方的な感じがなく面白かった。特に「野球を取り巻く環境」の違いは大きく、地方自治まで取り込むところが、市場規模の違いであると感じた。所々訳に違和感があったが、気にならないレベル。「菊とバット」も読んでみようと思っ2013/02/11
くーぱー
1
ダルビッシュ、大リーグ移籍記念。この本の元となる連載がされていたのが、5年前の松阪がレッドソックスに入団した時期だっただけに、今読むと今後のダルビッシュを占う上で実に興味深く読んだ。まぁダルビッシュだったら、ケガさえなければ松阪よりも活躍するんじゃなかろうか。少なくとも井川みたいにがっかりさせられることはないだろう。2012/01/20