内容説明
心に深い傷をおった私立探偵C・W・シュグルーは、愛する家族に囲まれ静かな生活を送っていた。だが、親友の精神科医マックの頼みを断わり切れず、盗まれた診療記録の行方を追うことに。危険のない調査のはずだったが、シュグルーの目の前で容疑者たちが次々と惨殺されていった。しかし犯人の尻尾はまったくつかめない。妻と息子から遠く離れ、実りのない孤独な調査に奔走するシュグルーの心は、しだいにかつての狂気に取りつかれていく―雄大な西部を背景に、男の友情、魅惑的な女たち、暴力、そして裏切りにつぐ裏切りを描く、ハードボイルドの巨匠の傑作長篇。
著者等紹介
クラムリー,ジェイムズ[クラムリー,ジェイムズ][Crumley,James]
1939年テキサス州スリー・リヴァース生まれ。ジョージア工科大学を卒業後、兵役を経てテキサスA&I大学に進み、続いてアイオワ大学のライターズ・ワークショップに学んだ。69年にヴェトナム戦争を題材にした『我ひとり永遠に行進す』でデビュー。その後、酔いどれ探偵ミロを主人公にした『酔いどれの誇り』『ダンシング・ベア』『ファイナル・カントリー』、探偵シュグルーが主人公の『さらば甘き口づけ』『友よ、戦いの果てに』を発表し、現代ハードボイルドの第一人者としての地位を確立した
小鷹信光[コダカノブミツ]
1936年生、早稲田大学英文科卒、ミステリ評論家、翻訳家、作家著書『私のハードボイルド―固茹で玉子の戦後史』(日本推理作家協会賞受賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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