内容説明
荒川の河川敷で女性のものとみられる焼け焦げた人骨が発見された。同じ日に新宿で見つかった変死体は、その着衣や所持品に不審な点が多く、身元の割り出しが難航。だが、二つの事件は意外な一点で結びつき、岩海警部補ら警視庁捜査一課は所轄各署との共同捜査に乗り出した。やがて捜査線上に、地下社会に蠢く男たちの悪に運命を翻弄された女の姿が浮かび上がる。直木賞作家が放つ、愛と哀しみのミステリ。
著者等紹介
笹倉明[ササクラアキラ]
1948年兵庫県生まれ。早稲田大学文学部文芸科卒。1980年、日本人青年の異国放浪の物語『海を越えた者たち』で第4回すばる文学賞に入選しデビュー。1988年、レイプ裁判を描いた法廷ミステリ『漂流裁判』で第6回サントリーミステリー大賞を受賞。翌1989年には、日本への出稼ぎ女性による殺人事件を題材にした『遠い国からの殺人者』で第101回直木賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ケイ
50
図書館で借りたい本の横にあったのでたまたま借りてきたのだけど、思ったよりおもしろかった。流行りの作家さんが次々と出す作品を読んでがっかりするよりは良かったかな。パチンコが名古屋発祥で、名古屋には外国人がとても多いこと。パチンコマネーの一割はアンダーグラウンドで中国に流れること。おそらく事実なのだろう。驚いた。大阪に住んでいる私は関わっているのは他の国だと思っていたから。2014/03/08
そのぼん
3
女性の変死体が見つかることから始まるミステリー。パチンコ業界の裏の部分なんかが垣間見えて、興味深かったです。2011/08/05
えあいんていく
2
もらった本だったもんで&図書館行く時間なくて期待せず読み始めたら(失礼)、なかなかキャッチーな冒頭。装丁もいい味出してるし。がしかし、主人公が妻を亡くした男だと思っていたのに、刑事視点中心へと変わり。謎も散りばめてあるというより散漫。惹かれる箇所もあったけど、焦点が決めきれなかったのが残念無念。2013/06/07
takegen
1
殺人事件の捜査と共に明らかになっていくパチンコに絡む哀しみ。2時間ドラマを見る感覚で読めた。2013/07/17
あい
0
パチンコ業界の裏、日中関係の裏…そんな事活字にしちゃっていいのかな~とちょっと不安に(苦笑)…2013/05/16
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