内容説明
19世紀のブラック・ダリア事件、メアリ・ロジャーズ殺害の渦に、ミステリの父ポー、連発拳銃の考案者コルト、そしてニューヨーク警察の祖先ヘイズ長官が巻き込まれてゆく…。傑作歴史ミステリ。
著者等紹介
ローズ,ジョエル[ローズ,ジョエル][Rose,Joel]
映画化されたKill the Poor(1988)とKill Kill Faster Faster(1998)を発表しているローズは、ロスアンジェルス生まれでニューヨーク育ち。テレビ作家のアシスタントを経験し、後にはDCコミックスで編集者もつとめ、バットマンやスーパーマンのストーリーも作成した。ニューヨーク在住
松下祥子[マツシタサチコ]
上智大学外国語学部英語学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
0
起(120Pくらい) - おもしろい、のだが 承(250Pくらい) - E.A.ポーの半生記のような内容になるが長すぎてだれる、人によってはここで止めてしまうかも。 転と結(20Pくらい) - 結論ありきな急激な展開でミステリーとしての醍醐味に欠ける。 全体として、ある女性の殺人事件を起点にポーの死亡原因について言及したいのか、殺人事件が主題でポーのエピソードは付帯事項なのか定まっていないようで中途半端な感じ。2016/11/19
しゃお
0
19世紀のアメリカで起こった殺人事件をめぐるミステリ。エドガー・アラン・ポーやサミュエル・コルト、ヘイズ長官等、アメリカの著名人が出てくる。技術的・倫理的な時代背景の問題もあり、適当な状況証拠や「悪いことしそうな顔」という理由で量産される容疑者たち。CSIシリーズのファンとしてはいたたまれない気持ちになってしまった。 ポーはアメリカ人にとってやっぱりかっこいい作家なんだろうか。怒りっぽく、ひがみ屋で、ビンボー。なのに人気はあるんだよね。2013/07/16
うづき
0
事件よりもポーのことが書きたかったのですね。だからか、前半と後半の印象が違う。最初からポーを中心に据えておけばよかったのに。2010/10/08