ミスフォーチュン

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  • サイズ B6判/ページ数 603p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152088222
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

1820年、ロンドン。町はずれに捨てられていた赤ん坊を、名門ラヴオール家の当主が連れ帰った。彼はその男の子を最愛の亡妹の生まれ変わりと考えローズと名付け、館の司書との間に生まれた継嗣とした。ローズは両親の愛と無二の親友ハミルトン姉弟の友情に包まれ、何不自由なく育った。だが思春期を迎え、“幸運の娘”の完璧な世界は崩れ去る。男であることを自覚しての激しい苦悩、父の死。財産を狙う親戚に正統な嫡子ではないと非難され、ローズと母は館を追放された。だが、ローズは放浪の旅の果て、ある物語詩に自らの出自究明の希望を見出す。一方、ハミルトン親子は代々伝わる暗号で記されたラヴオール家の年代記の解読を、母は館の図書室に収集されていた謎の詩人メアリー・デイの作品に隠された秘密を探っていく。やがてすべてが解明され、驚くべき事実が明らかに…。気鋭のミュージシャンが、壮麗な領主館を舞台に詩情豊かに紡ぐ、ディケンズ風サーガ。

著者等紹介

ステイス,ウェズリー[ステイス,ウェズリー][Stace,Wesley]
1965年英国サセックス州生まれ。ケンブリッジ大学で英文学、後に社会学を専攻。88年、ジョン・ウェズリー・ハーディング名義でミュージシャンとしてデビュー。『ミスフォーチュン』は物語性の強い自作曲The Ballad of Miss Fortuneをもとに発表したデビュー長篇小説。緻密な構成と完成度の高さが絶賛され、ガーディアン新人賞、コモンウェルス賞など権威ある文学賞の候補となった。「ワシントン・ポスト」をはじめ英米の主要メディアで年間トップ10に選出され、フランスでは2006年の年間ベストセラーとなった。妻と娘と共にニューヨーク在住

立石光子[タテイシミツコ]
大阪外国語大学英語科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うさぎ

0
女の子として育てられて、途中から男の子になって…。良く分からなかったです。2016/11/15

saimoon

0
どっちつかずで苦悩しているようなのに、でもヒゲは伸ばすとか、何だか所々中途半端に吹っ切れてて肩入れしにくい感じ。移入はもちろんできないので、そこは期待してないんだけど(笑)もしやもしやが繋がって大団円なのは、わかっていたけどすっきりした。2010/07/26

すけきよ

0
秘密の出自、非道な親戚、数奇な運命、大団円、とこの手の物語のパターンに即していて、ラストの予想つくものの、厚いながらも途中で飽きることもなかった。ただ、展開的には普通だからこそ、主人公の“おとこおんな”状態をもっと前面に押し出して欲しかった。19世紀のカントリーハウスを舞台にした典型的な物語の上に、ドラァグクィーン的(そこまで行かなくても)な口髭とドレス姿の倒錯的な主人公を期待していたんだけど、ローズ自体は普通にいい子なんだよなぁ。個人的には、面白かったけど、もうちょいジャンクな下味が付いていたらなぁ、と2007/06/29

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