アメリカの眩暈―フランス人哲学者が歩いた合衆国の光と陰

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  • サイズ B6判/ページ数 436p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152087843
  • NDC分類 304
  • Cコード C0098

内容説明

『アメリカの民主主義』を著したフランス人、トクヴィルさながらに全米を旅し、現代アメリカの政治・社会のしくみを考察してほしい、という雑誌の依頼を受けたレヴィ。トクヴィルは200年前のアメリカに「最も進歩的な民主主義」を見出したが、野球の栄誉殿堂から荒廃した工業都市まで、シャロン・ストーンの私邸から全国の刑務所まで、はては売春宿から大統領候補のプライベートジェットまでを見て回ったレヴィが看破したアメリカの本質は以外なものだった。ようやくヨーロッパが真の民主主義、合理主義への道を歩みだしたと思えるいま、アメリカは緩やかに奇妙な懐古主義、人間疎外、宗教回帰に向かっているのだ…フランスを代表する知識人が、独特の視点とリズミカルな文章、辛辣なウィットで、アメリカ社会を描写。米仏両国で刊行直後に一斉に非難と弁護の声が沸きあがって話題となった問題作。

著者等紹介

レヴィ,ベルナール=アンリ[レヴィ,ベルナールアンリ] [L´evy,Barnard‐Henri]
1948年アルジェリア生まれ。フランス「新哲学派(ヌーヴォー・フィロゾフ)」の旗手として、1977年にマルクス主義的な政治風潮を痛烈に批判した『人間の顔をした野蛮』(早川書房刊)を著して衝撃的なデビューを飾る。以降、哲学者、ジャーナリスト、出版人、ドキュメンタリー・フィルム製作者、社会活動家として活躍。多くの人権擁護運動にも参加し、1984年には反人種差別運動である「SOSラシスム」の旗揚げに参画、1990年には『ラ・レーグル・デュ・ジュ(ゲームの規則)』誌を創刊、アフガン戦争後のカブールでも雑誌を創刊している。フランス知識人の代表格として世界に知られる一方、伝統的知識階級からは激しく批判されるなど毀誉褒貶の激しい人物でもあり、本が刊行されると必ず賛否両論の猛烈な議論が巻き起こる

宇京頼三[ウキョウライゾウ]
1945年生まれ。現在三重大学人文学部教授。専門はフランス文学、独仏文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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メルセ・ひすい

1
8-28 赤110 後半・訳が粗雑・・仏思想界の寵児・新哲学派の旗手・・ 毀誉褒貶は激烈・反マルクス的自由主義者。・・雑誌の企画で米国の哲学紀行。エッセーである。全編、さながら米国社会を映す知的万華鏡。シャロン・ストーンのブッシュ批判。フランシス・福山との議論。バラク・オバマの強烈な印象を書く。 200年前に最も進歩した政治制度を誇っていた国が、今恐るべき退化の様相を呈している…。フランス最高の知性が全米を行脚、一見のどかな光景の裏にひそむ危険な兆候を看破し、痛烈なウィットで描きとった問題作。   2007/03/08

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