Hayakawa nonfiction masterpiec<br> 攻防900日〈上〉―包囲されたレニングラード

Hayakawa nonfiction masterpiec
攻防900日〈上〉―包囲されたレニングラード

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 507p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152086921
  • NDC分類 936
  • Cコード C0022

内容説明

1941年6月22日、レニングラードの悲劇は始まった。この日、独ソ不可侵条約を一方的に破棄したドイツ軍はソ連に侵攻、300万を超えるナチ精鋭がレニングラードに押し寄せた。怒涛の勢いで迫る大軍に防衛線は次々と突破され、ついに8月30日、市は完全に包囲され、史上最長の900日に及ぶ戦いの幕が切って落とされた。市内に残された数百万の人々を襲う、連日の砲爆撃と零下30度の厳寒、飢餓、死の恐怖、絶望。死の街と化したレニングラードで、地獄の日々を生き抜いた人々が語った第二次世界大戦最大の惨事の真実。

目次

第1部 終りなき夜(白夜;目覚めていた人びと;運命の土曜日 ほか)
第2部 夏期戦(暗い日々;活躍するジダーノフ;白鳥 ほか)
第3部 封鎖されたレニングラード(包囲は狭まる;血のように赤い雲)

著者等紹介

ソールズベリー,ハリソン・E.[ソールズベリー,ハリソンE.][Salisbury,Harrison E.]
1908年、ミネアポリスに生まれる。ミネソタ大学卒業後、UP通信社に勤務。44年、モスクワ支局長に就任。49年からニューヨーク・タイムズの特派員としてモスクワに5年間滞在、同紙に連載した記事によりピュリッツァー賞を受賞。ソヴィエトをテーマに数多くのノンフィクション、小説を執筆している。93年没

大沢正[オオサワタダシ]
1927年生まれ。東京外国語大学ロシア科、東京大学文学部史学科卒業後、朝日新聞に入社。65年よりモスクワ特派員を経て、学芸部、朝日ジャーナル編集部に勤務。定年後は獨協大学講師を務める。91年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

イプシロン

28
レニングラード、いやサンクトペテルブルグ市民と彼らを守ろうとした兵士たちは何と戦ったのか? 彼らはファシストと戦っただけではない。スターリンやベリヤの政治的粛清とも戦ったのだ。何のため? 故郷の大地を愛すがゆえに、プーシキン、ドストエフスキー、ショスターコヴィッチたちが訴えた人民の敵と戦ったのだ! しかし、彼らの最大の敵はナチでも共産党でもなかった。空襲、砲撃、そして飢餓だ!! 包囲が完成したときレニングラードにあった人民、兵士は約340万人。ナチスドチツがソ連に侵入したときの兵力は約300万人である。2018/06/20

イプシロン

19
(再読)1941年6月22日にはじまったバルバロッサ作戦――ドイツのソ連侵攻――いわゆる独ソ戦から、レニングラード攻防戦を描いたノンフィクション。上巻は、戦争など起こらないと思いこんでいたスターリンによって思想統制された人々に、永遠につづく白夜のような平穏な日常を過ごしていた人々に、晴天の霹靂のごとく降って湧いた戦争と大混乱、そしてレニングラードが包囲されるまでを描く。人名・地名の氾濫、頻繁な場面転換、前後する時系列があって決して読みやすくはない。だが、それを補って余りある叙事、叙景、叙情あふれる作品。2024/11/17

泉 勇一郎

3
圧倒的!ひたすら圧倒的!! 感想は下巻にて!!!2018/12/12

俊太郎

0
細かい日付が重要な作品だが、群像劇で視点が多々変わり、その都度日時が前後する上に、よくよく読むと誤植と思われる日付が混じってたりするので時間軸を把握するのに難儀する。大量に出てくる馴染みの薄い地名や人名がさらにその状況に拍車をかける。内容は面白いんだけれども。2017/08/18

Arte

0
ピーチェル封鎖の戦記。視点人物がコロコロ変わるし、上巻3分の1を過ぎてもドイツ軍攻めてこないし、時点が行きつ戻りつでいつの話か分かりにくいし、武器の種類や数はやたら詳細に書いてあるし、あまり読みやすいとは言えない書物。都市に残る食糧量を把握していた配給担当の人が、食べられるものを探し、綿花のしぼり粕をパンに加えていたとか、1月2月は餓死者が多過ぎて記録がないとか、ラドガ湖の輸送路を確立するまでがいかに大変だったかはちょっと分かった気がする。2017/05/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/59756
  • ご注意事項

最近チェックした商品