内容説明
妹が死んだ。弟が暴れん坊になった。母が鬱になった。父は何もできなかった。そしてぼくの頭の中に広島で被曝した日本人の男が住み着いた。人が焼け、建物が焼け、破壊された風景が目にみえる。ぼくに…何ができるだろう?戦争のもたらした災厄を目の当たりにし、多くの試練が振りかかるなか、少年ヘンリーは大人になってゆく。そしてヘンリーの身に起こったのは…。純粋に生きること。その意味を描き出した文芸大作。
著者等紹介
パイウェル,シャロン[パイウェル,シャロン][Pywell,Sharon]
かつて舞踏団のマネージャーを務めていたが、現在はボストン都市圏の高校で教鞭をとっている。そのかたわら創作活動を行い、『ヘンリーの身に起こったこと』で長編デビュー。“カーカス・レビュー”“ブックリスト”など各誌から高い評価を得た
匝瑳玲子[ソウサレイコ]
青山学院大学文学部英米文学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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