内容説明
おれは売れない作家―アルバイトで糊口を凌ぐ毎日や、妻との冷え切った関係にはいいかげんうんざりだった。担当編集者の伏見裕子―おれがひそかに想いを寄せる人妻。意外なことに向こうからも誘いをかけてきた。彼女の夫が死ねば、彼女はおれだけのものになる。運命の女の言葉は、おれの耳にはこう聞こえた…“夫を殺せ”。欲望と犯罪に溺れる男女を、鬼才がリビドーを注ぎ込んで描いた純愛小説。
著者等紹介
小川勝己[オガワカツミ]
1965年長崎県生まれ。2000年、現金輸送車の襲撃を計画した三人の素人女性と一人の気弱なヤクザを描いたクライム・ノヴェル『葬列』で、横溝正史賞を受賞して文壇にデビュー。本格ミステリと犯罪小説に跨がる独自の作風で注目を集めている
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感想・レビュー
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いなこ
3
あら蒲生さん!昼間の工事は確かにイライラするわ。ちょっと物足りなかった。伏見裕子もっと面白い女だと思ったのに2016/06/19
勉誠出版営業部
1
小川勝己さんの『ロマンティスト狂い咲き』を読了。売れない小説家が、編集者の妻を自分のものにするために、その編集者を殺害し…。タイトルほどには「狂」ってはいないかな。ちなみに、『彼岸の奴隷』の蒲生刑事が、カメオ出演。2018/01/14
hannahhannah
0
売れない作家が知り合いの編集者の妻と不倫。編集者を殺してその妻と一緒になろうとするが・・。『彼岸の奴隷』の刑事、蒲生が出てきていた。2015/05/19
bam
0
うーん。期待し過ぎてしまった。。。もっともっと狂い咲いて欲しかった!2013/11/28
saifu
0
いいねえ。彼岸ほどとはいかないけどナカナカの狂気を感じた。このくらいはやってくれないと、と期待してしまう。2012/02/27