内容説明
賢くて、残酷で、神秘的な驚くべきメスの戦略とは?太古よりメスは、自分の生き残りと繁殖とを秤にかけることで、たくみに淘汰をくぐり抜けてきた―科学書史上に残る傑作、待望の邦訳。
目次
第1部 動物を見よ(母性という地雷原;新しい母親観;根底にある発達の謎;想像を超えた多様性;進化関連のさまざまな環境)
第2部 母親と母代わり(ミルキーウェイ;ここから母性へ;霊長類型家族計画;スリーメン・アンド・ベイビー;父親の最適な数;誰が世話したの?)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
2
ふむ2024/02/12
Arte
1
いっちゃってるロハスみたいな題名なので、警戒しながら読み始めたが、副題『「母親」はいかにヒトを進化させたか』を色々な側面から検証する本だった。子を産んだ母に自動的に「母性本能」が備わっているわけではなく、授乳したり抱っこしたりしているうちに子供を愛するようになり、関わるうちに子供の世話をよくするようになるのは男も同じこと、母には母の、父には父の、子には子の戦略があること、などがメインだが、狩猟民族から現代人まで、全く違う種から霊長類まで、話が行ったり来たりするので、面白くはあるが、まとまりがないのが難点。2017/12/14
_pikopon
1
1/3くらいは先人批判とフェミニズム側からの愚痴。残りの部分は良いんだが、基本的な路線は彼女が批判してやまない先人たちが明らかにした物。なんだかなぁ。
saku_taka
0
母とは、メスとは何だろうか。一貫して、生物としての母、メスという観点から論じられていく。ヒトだけでなく、他の動物を含めた考察がなされている。生きていく、子どもを残していくための、タフな生存戦略。広い視点が得られる本。2014/10/25
Saori
0
生物学の本だけど、知識が無くても、すらすら読める!「進化」について問う本。2009/05/23